壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
屯所へ着くと沖田先生の部屋へ斎藤先生とともに行き、もう大丈夫になったこと、たくさん心配をかけてしまったことを謝った。

沖田先生はまるで自分のことのように喜び、私に抱きつこうとしたところを斎藤先生に邪魔され、少しだけふてくされていた。

その後近藤先生と土方先生にもご迷惑とご心配をかけたことを詫び、これから更に精進していくことを誓った。

土方先生は「新選組には弱いやつはいらねぇ」と相変わらず厳しいことを口にしていたが、その表情は安堵と喜びに満ち溢れていた。

私は改めて今自分がどれだけ恵まれている環境にいるのかを再確認し、斎藤先生の後を追いかけ道場へと入っていった。
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