君の心をSUGARにしたい
このお話は全てリンsideです。
202X年1月○日
ある日の朝 朝のSHRが始まる前に、高校生リホは隣の席のリンと喋っていた。
リホside
リン『 はぁ。今日も眠い。』
リホ「 おはよ。昨日何時に寝たの?」
リン『 昨日…? 最後に時計見たのは確か2:40とかだったような気がする。』
リホ「 まじかよ…。そりゃ眠いに決まってるな。そんな時間まで何してたん?」
リン『 ん? ゲーム。1時からゲーム始めたから遅くなっちゃってさぁ』
リホ「 へぇ〜、そりゃお疲れ様です。」
先生 『 はいじゃあ。朝のSHR始めるから席ついて〜』
今日も何気ない日常が始まる ___ そう思ってた。
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いつの間にか時間は過ぎてて気が付いたら、掃除の時間になっていた。
リホ 「 今日も数学難しくて全くわからなかったわ」
リン 『へえ。そうなんだ。』
リン何か冷たいな。機嫌悪いんかなそっとしとこ。 と思いリホは机の上に椅子と荷物を乗せて掃除場所へと向かった。
掃除場所の掃除が終わり教室へ戻ると、まだ教室の掃除は終わっておらず手伝う羽目になった。
皆の机の上にリュックとか重くて持ち上がらないんだよなぁ…と思いながら着々と机を運んでいたその時、机の重さの反動で机が傾き荷物と一緒に乗せていた誰かの上着が床にパサっと落ちてしまった。
「しまった!」と思い急いで拾ってその場を立ち去ろうとすると後ろから「あ!俺の上着落としたな!(笑)」と言われ、ハッと振り返るとそこには微笑むリンが居た。
「ごめん!」と反射的に謝るリホだったが、それとは逆にニコッと微笑んで「別にいいけどさ」と言うリンにリホはドキッとしてしまった。
その気持ちを押し殺すべくリホは「机が重すぎるから仕方なかったの」と言いその場を去った。
掃除が終わり、帰りのSHRでの先生の話など耳にも入らずリホはさっきの一瞬の気持ちはなんだったのだろうと考えてばかりいた。
「私はリンが好き…?」と考えてしまうリホだったがそんなことは無いと自分の本当の気持ちを押し殺してしまう。
それから数日経ったある日、リホの良き理解者であるカナと昼食をとっていた。
そんな時カナは「リホは好きな人居ないの?」と聞いてきた。
リホはつい先日の出来事を思い出しカナに話した。
するとカナは、
カナ「え、それ絶対リホ好きになってるよ、その人のこと。」
リホ 「 いやそうかなぁ、けどまあ確かにずっと考えちゃってるかも。」
カナ 「青春だねぇ〜」
リホ「 煽り散らかしてんじゃん(笑)」
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そしてその話をした日の掃除終了の時、机の上から荷物を下ろそうとしているリホ。その片手にはジャケットを抱えていて片手では椅子と荷物を下ろせる状況ではなかった。
片手のジャケットを床に置こうとした時、横に座っていたリンが立ち上がり椅子と荷物を下ろしてくれた。
リホ「有難う!」
リン 「…あいよ。」
その瞬間リホは 「あ、私この人のこと好きだ。」そう確信した。
帰り道その一部始終をカナに話した。
するとカナは
カナ「 何その惚気ずるいぞ!」
リホ「 惚気とかじゃなくて真剣な話だってば!」
カナ「好きと決まれば、まずは連絡先とか知らなきゃね!あ、けどリホの事だからリンの連絡先ぐらい知ってるでしょ?」
リホ 「リホの事だから〜って何よそれ(笑)それがさ、連絡先知らないんだよね…クラスのにも入ってないみたいだし?どうしよう」
カナ 「直接聞きなよ。今のリホならいけるって」
リホ「まじ!?じゃあ明日聞いてみようかな。」
カナ「頑張って!じゃあバイバイ〜」
リホ 「うん!じゃあね〜」
カナと別れたリホは直接聞いてみよう!と決心した。
次の日の帰り際リホはリンに連絡先を教えて欲しいと頼んだ。
リホ「ねね、連絡先教えて欲しいんだけど。」
リン『え?何?聞こえなかった。連絡先?』
リホ「うん。連絡先…」
リン『なんで?』
なんでって…そんな理由考えてないよ、もう…
リホ「いやぁ、なんとなくだけど(笑)」
リン『…いま、スマホ取り出せないとこ入ってるからまた今度でいい?』
リホ「あ、うん。分かった。」
それだけ言ってリンは教室から去っていった。
リホは内心落ち込んでいた。勇気を出して言ったつもりだったからだ。「そう簡単には行かないか」そう自分に言い聞かせた。「明日にはきっとくれるだろう」という希望も込めて。
次の日
リン『あ、赤井さんついてるじゃん』
リホ「そーなの!かっこいいでしょ」
リン『俺の家に赤井さんのフィギュアあるわ』
リホ「まじで!?いいなぁ」
リン『800円くらいで売ろうか??』
リホ「800円かぁ今金欠だからなぁ(笑)」
リン『金欠なの?…それなら、、、』
先生「はいじゃあ朝の挨拶よろしく〜!!!」
先生のタイミングが悪くリンの話が最後まで聞けなかった。
その日移動教室の前にリホはリンが一人でいたので話しかけようと思った。その手にはスマホが握られていた。
リホ「連絡先交換しよ?」
リン『今、ゲームやってるから無理。またね』
リホ「…」
「え、こんなことあるの?これ絶対交換したくないがための言い訳だよね!?」と思いこれ以上聞くのはやめようと思った。
家に帰ったリホは中学の頃から仲の良い男友達であるリュウにその経緯を説明して、もう連絡先を聞くのは諦めると言うことを伝えた。
すると彼は
リュウ「 諦めんの?」
リホ「え?だって普通に考えて無理くない?」
リュウ「そうかなぁ。まあ連絡先は諦めたとしても新しいなにか目標持ったらどう?」
リホ「目標…?」
リュウ「例えば、毎日お話するとかさ。」
リホ「毎日お話するのかぁ。一応お話してはいるんだよね」
リュウ「そっかぁ。それってリホから?」
リホ「まあね、つい話しかけちゃう。」
リュウ「押してダメなら引いてみる作戦はどう?」
リホ「それいいかも。明日から実行じゃ!」
リュウ「ガンバ」
〈続〉
202X年1月○日
ある日の朝 朝のSHRが始まる前に、高校生リホは隣の席のリンと喋っていた。
リホside
リン『 はぁ。今日も眠い。』
リホ「 おはよ。昨日何時に寝たの?」
リン『 昨日…? 最後に時計見たのは確か2:40とかだったような気がする。』
リホ「 まじかよ…。そりゃ眠いに決まってるな。そんな時間まで何してたん?」
リン『 ん? ゲーム。1時からゲーム始めたから遅くなっちゃってさぁ』
リホ「 へぇ〜、そりゃお疲れ様です。」
先生 『 はいじゃあ。朝のSHR始めるから席ついて〜』
今日も何気ない日常が始まる ___ そう思ってた。
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いつの間にか時間は過ぎてて気が付いたら、掃除の時間になっていた。
リホ 「 今日も数学難しくて全くわからなかったわ」
リン 『へえ。そうなんだ。』
リン何か冷たいな。機嫌悪いんかなそっとしとこ。 と思いリホは机の上に椅子と荷物を乗せて掃除場所へと向かった。
掃除場所の掃除が終わり教室へ戻ると、まだ教室の掃除は終わっておらず手伝う羽目になった。
皆の机の上にリュックとか重くて持ち上がらないんだよなぁ…と思いながら着々と机を運んでいたその時、机の重さの反動で机が傾き荷物と一緒に乗せていた誰かの上着が床にパサっと落ちてしまった。
「しまった!」と思い急いで拾ってその場を立ち去ろうとすると後ろから「あ!俺の上着落としたな!(笑)」と言われ、ハッと振り返るとそこには微笑むリンが居た。
「ごめん!」と反射的に謝るリホだったが、それとは逆にニコッと微笑んで「別にいいけどさ」と言うリンにリホはドキッとしてしまった。
その気持ちを押し殺すべくリホは「机が重すぎるから仕方なかったの」と言いその場を去った。
掃除が終わり、帰りのSHRでの先生の話など耳にも入らずリホはさっきの一瞬の気持ちはなんだったのだろうと考えてばかりいた。
「私はリンが好き…?」と考えてしまうリホだったがそんなことは無いと自分の本当の気持ちを押し殺してしまう。
それから数日経ったある日、リホの良き理解者であるカナと昼食をとっていた。
そんな時カナは「リホは好きな人居ないの?」と聞いてきた。
リホはつい先日の出来事を思い出しカナに話した。
するとカナは、
カナ「え、それ絶対リホ好きになってるよ、その人のこと。」
リホ 「 いやそうかなぁ、けどまあ確かにずっと考えちゃってるかも。」
カナ 「青春だねぇ〜」
リホ「 煽り散らかしてんじゃん(笑)」
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そしてその話をした日の掃除終了の時、机の上から荷物を下ろそうとしているリホ。その片手にはジャケットを抱えていて片手では椅子と荷物を下ろせる状況ではなかった。
片手のジャケットを床に置こうとした時、横に座っていたリンが立ち上がり椅子と荷物を下ろしてくれた。
リホ「有難う!」
リン 「…あいよ。」
その瞬間リホは 「あ、私この人のこと好きだ。」そう確信した。
帰り道その一部始終をカナに話した。
するとカナは
カナ「 何その惚気ずるいぞ!」
リホ「 惚気とかじゃなくて真剣な話だってば!」
カナ「好きと決まれば、まずは連絡先とか知らなきゃね!あ、けどリホの事だからリンの連絡先ぐらい知ってるでしょ?」
リホ 「リホの事だから〜って何よそれ(笑)それがさ、連絡先知らないんだよね…クラスのにも入ってないみたいだし?どうしよう」
カナ 「直接聞きなよ。今のリホならいけるって」
リホ「まじ!?じゃあ明日聞いてみようかな。」
カナ「頑張って!じゃあバイバイ〜」
リホ 「うん!じゃあね〜」
カナと別れたリホは直接聞いてみよう!と決心した。
次の日の帰り際リホはリンに連絡先を教えて欲しいと頼んだ。
リホ「ねね、連絡先教えて欲しいんだけど。」
リン『え?何?聞こえなかった。連絡先?』
リホ「うん。連絡先…」
リン『なんで?』
なんでって…そんな理由考えてないよ、もう…
リホ「いやぁ、なんとなくだけど(笑)」
リン『…いま、スマホ取り出せないとこ入ってるからまた今度でいい?』
リホ「あ、うん。分かった。」
それだけ言ってリンは教室から去っていった。
リホは内心落ち込んでいた。勇気を出して言ったつもりだったからだ。「そう簡単には行かないか」そう自分に言い聞かせた。「明日にはきっとくれるだろう」という希望も込めて。
次の日
リン『あ、赤井さんついてるじゃん』
リホ「そーなの!かっこいいでしょ」
リン『俺の家に赤井さんのフィギュアあるわ』
リホ「まじで!?いいなぁ」
リン『800円くらいで売ろうか??』
リホ「800円かぁ今金欠だからなぁ(笑)」
リン『金欠なの?…それなら、、、』
先生「はいじゃあ朝の挨拶よろしく〜!!!」
先生のタイミングが悪くリンの話が最後まで聞けなかった。
その日移動教室の前にリホはリンが一人でいたので話しかけようと思った。その手にはスマホが握られていた。
リホ「連絡先交換しよ?」
リン『今、ゲームやってるから無理。またね』
リホ「…」
「え、こんなことあるの?これ絶対交換したくないがための言い訳だよね!?」と思いこれ以上聞くのはやめようと思った。
家に帰ったリホは中学の頃から仲の良い男友達であるリュウにその経緯を説明して、もう連絡先を聞くのは諦めると言うことを伝えた。
すると彼は
リュウ「 諦めんの?」
リホ「え?だって普通に考えて無理くない?」
リュウ「そうかなぁ。まあ連絡先は諦めたとしても新しいなにか目標持ったらどう?」
リホ「目標…?」
リュウ「例えば、毎日お話するとかさ。」
リホ「毎日お話するのかぁ。一応お話してはいるんだよね」
リュウ「そっかぁ。それってリホから?」
リホ「まあね、つい話しかけちゃう。」
リュウ「押してダメなら引いてみる作戦はどう?」
リホ「それいいかも。明日から実行じゃ!」
リュウ「ガンバ」
〈続〉