シュガー ガール
「明日菜ちゃん……ごめんね。スケッチ大会一緒に出来なくなってしまったの……」



永遠の声は苦しそうで、悩んで、悩んで、決断した事が分かる。



でも、自分勝手なわたしは何より自分がひとりぼっちになる事を恐れた。



「何故?」
「スケッチ大会は仲の良い子だけで……、楽しみたいんだ……」



永遠の声は震えていて、後ろで薄ら笑みを浮かべている未知に言わされている事が分かる。



でも、永遠がせっかく紹介してくれた未知と仲良くなれなかった私が悪かった訳だ。



永遠の仲の良いメンバーに私が入ってない事は、凄くショックだったけど仕方がない。



「うん……!分かった……!」
「ごめんね……」



とわいえ、今の現状の私に他に一緒にスケッチ大会を行う友達なんて居ない。



__1人かぁ



大丈夫。永遠と友達になるまで、クラスでの私はひとりぼっちだったじゃないか。



そう言い聞かせたものの、実際にひとりぼっちになったのはショックで堪らない。



結局、スケッチ大会が行われる日まで一緒に行動出来る子が現れる事を、期待するしかないだろう。



気を許せる子と、スケッチ大会に参加出来れば良いのに。そんな、期待に胸を膨らませ眠りに着いた。
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