シュガー ガール
だって、私がナンパなんてされる訳無いと思って……。


「砂浜を走っていたから、怒られたかと思って……」
「クスッ。
明日菜らしいけど、危ないなあ。
明日菜からは、目が離せないね」
「ご、ごめんなさい……」



私は迷惑を掛けてばかりだ__



「良いんだよ。俺はね……」
「ん?」
「胸を張って明日菜を守れる事が嬉しいんだから」


迷惑を掛けたはずなのに、幸せそうに笑う陸斗を見ていると口の中にこんぺいとうの味が広がった。
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