シュガー ガール
1週間が過ぎてスケッチ大会の日が来たが、私に新しいお友達など出来るはずも無く、ひとりぼっちで参戦する事となったまま朝を迎えた。



幼い時から、絵を書くのは大好きだったから楽しい授業のはずなのに、気分はドンヨリとしている。



学校に行く準備をして、制服に着替えるとリビングに向かう。



白いご飯。
焼き魚。
お味噌汁。

何の変哲もない朝食を口に運び終えた瞬間、インターフォンが鳴り響いた。



陸斗だ__

ちゃんと、会うのは1週間ぶり。

ワクワクしながら猛ダッシュで、玄関に向かうと扉を開く。



「これ!」



そう言って陸斗が差し出してきたのは、瓶いっぱいに詰まったこんぺいとうで私の心の安定剤。



あの日__

永遠に、スケッチ大会に参加する事を断られて以来。私は、誰とも会話をせずに学校生活を過ごしていた。



それは、思った以上にキツくて、ひとり涙を流す事もしばしば。



でも、大丈夫__



辛い時にこんぺいとうを口に運ぶと、寂しさが和らぐから。



「ありがとう……」



そう言って、小さな小瓶を受け取るとギュッと握り締める。



「学校はどう?永遠ちゃんとは仲良くしてる?」



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