シュガー ガール
「お、俺。泳げない……」


その横で、優雅に浮き輪に揺られている夢を見つめる優真がニヤリと笑う。


次の瞬間、両手で海水をすくい上げ夢に目掛けて投げた。



「夢の髪の毛に水は効くのかな!?」
「ちょ!やめろよ!!」


いつも、ニコニコしている夢は言葉使いもシュガーのように甘い。


しかし、髪を目掛けて飛んでくる海水を目の前にヤクザのような恐ろしい口調で優真の作戦をアッサリ阻止した。


……こわい
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