シュガー ガール
思わず『夢が食べたー!』なんてはしゃぎそうになるが、グッと堪え箸に手を伸ばす。


まずは、様々な小鉢に盛られた前菜を口に運んだ。

色んな味を少しずつ味わえるのが幸せだ。



「ん〜!幸せ!!」
「「本当だね!凄く美味しい」」


夢までそう言いながら、箸を進めてくれた事が嬉しい。


ずっと、あんまり食べない夢が心配だった。


心配はよそに段々量が減って空になった夢の小鉢。


次に夢が手を伸ばしたのは、旬の魚を使ったお刺身だった。


無意識に同じタイミングで口に運ぶ。
< 142 / 191 >

この作品をシェア

pagetop