シュガー ガール
花火大会が終わって、真っ暗な道を家に帰る。
微かに残った火薬の匂い。
すっかり静寂に包まれた、帰り道。
棒だけ残った、イチゴ飴。
すっかり、虚しい。
花火大会が行われた河川敷の近くに住んでいると言った夢が、足をピタリと止めて一軒家を指差した。
「私の家そこなんで帰りますね!今日は皆と仲良くなれて凄く嬉しかった!!また、遊んで下さいね!!」
「夢ちゃーん!いつでも、遊ぼう!!」
スッカリ夢に夢中なご様子の大地。
でも、私には大地の気持ちが良く分かってしまう__
「明日菜ちゃん!明後日、学校で会おうね!!これからは、色んな話いっぱいしよう!!」
「うん……」
「じゃあ、皆。ゆっくり寝てね!今日は楽しかった!ありがとう!!」
人懐っこくて、誰にでも分け隔てなく、楽しそうに喋る夢は私から見ても可愛い。
こんな女の子が現れたら__
陸斗も夢の事を好きになって、しまうのではないか__
そんな不安で、小さな胸がズキズキと痛む。
夢が家に入るのを見守った後に、3人で来た道を帰る。
「夢ちゃん!めちゃくちゃ良い!!ねえ、明日菜ちゃん!」
「ん?」
「夢ちゃんて彼氏とか好きな人いるのかな?」
微かに残った火薬の匂い。
すっかり静寂に包まれた、帰り道。
棒だけ残った、イチゴ飴。
すっかり、虚しい。
花火大会が行われた河川敷の近くに住んでいると言った夢が、足をピタリと止めて一軒家を指差した。
「私の家そこなんで帰りますね!今日は皆と仲良くなれて凄く嬉しかった!!また、遊んで下さいね!!」
「夢ちゃーん!いつでも、遊ぼう!!」
スッカリ夢に夢中なご様子の大地。
でも、私には大地の気持ちが良く分かってしまう__
「明日菜ちゃん!明後日、学校で会おうね!!これからは、色んな話いっぱいしよう!!」
「うん……」
「じゃあ、皆。ゆっくり寝てね!今日は楽しかった!ありがとう!!」
人懐っこくて、誰にでも分け隔てなく、楽しそうに喋る夢は私から見ても可愛い。
こんな女の子が現れたら__
陸斗も夢の事を好きになって、しまうのではないか__
そんな不安で、小さな胸がズキズキと痛む。
夢が家に入るのを見守った後に、3人で来た道を帰る。
「夢ちゃん!めちゃくちゃ良い!!ねえ、明日菜ちゃん!」
「ん?」
「夢ちゃんて彼氏とか好きな人いるのかな?」