シュガー ガール
「あーん!夢だけ連絡先交換ずるい!!ていうか、さ。ここに居るメンバーは皆友達だよね!!」



突然当たり前の事を言う夏海の台詞にコクリと、頷いた。



「ならさ、個人的にじゃなくて皆で連絡先交換しようよ!!」
「夏海ちゃん!ナイス!!」
「それ、いいね!」
「そうだね。そうしよう!て、事で皆で連絡先交換しよう!」



夏海の提案のお陰で、陸斗の連絡先が私のスマホの中に加わる。

夏海、夢、大地とも連絡先を交換して、寂しかった電話帳が華やいだ感じがした。



さっきまで悲しんでいた癖に、私は単純だ。



「わあー!見てえ!!」



窓から外を見てはしゃぐ夏海。

外を見ると沢山の雪が降っていて、車のガラスに少しだけ積もっている。



「雪。綺麗……」
「て、これは、雪つもりそうだけど、皆帰らなくて大丈夫?」
「大地先輩と一緒に居れるなら、これくらいの雪どうって事有りません!」



夏海の気持ちは良く分かる。

好きな人と過ごす時間は、苦しい時も有るけど本当に幸せで、1分1秒でも長く続けば良いのにと切実に願ってしまうから__



「せっかくの雪だし、外に出ませんか?」
「そうだね。宿題は夜にでも出来るけど、今度雪が積もるなんていつになるか分からないもんな!!」



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