シュガー ガール
「あの時の明日菜。可愛かった__。俺さ……」
「ん?」
「たまに、中学校にも来るから!」
「うん!楽しみにしとく!!」



2人で笑っていると、インターフォンが鳴り響いた。



楽しくて話に夢中になっていたけど、夏海が来るのだった。

夢が居なくて良かった__

ズルい事を考えながら扉をあける。




「あ!2人で話してたのね!私、お邪魔するからまた来るね!!」
「あ、嫌。俺、帰る所だったから、夏海ちゃん入って!!」
「え、でも……」



なんだか、他人行儀な夏海。



「夏海入ってよ!!」
「じゃあ、俺帰るからバイバイ!!」


陸斗が帰ってしまうのはさみしいが、いい加減こんな気持ちになるのも止めなくちゃいけない。



「うん。またね!」
「バイバイ!」
「ちょっと!陸斗先輩待った!」
「へっ?」
「3人でお話しましょう!!良いよね!?」



何故か、凄まじい表情で陸斗が帰るのを阻止し始める夏海。

なんだろ。大地の事で陸斗に聞きたい事でも、有るのだろうか。



「わ、私は大丈夫だけど……」
「ほら、明日菜もこう言ってるし!とりあえず、中に入ろう!!」



そう言うと、半無理矢理に陸斗を玄関に入れる夏海。
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