シュガー ガール
「なんで、その事……を……」



未知があそこまで私を嫌う理由が分かるかも知れない。

直せる事なら直そう。



「俺さ……。未知ちゃんに告白されたんだよ……。明日菜の友達だけど、俺の好きな人は明日菜だから断ったんだ……。それから、だんだん明日菜の元気が無くなって行って、俺のせいかなって悩んでたんだ……」



未知が陸斗に告白した__



「そうなんだ。でも、陸斗のせいじゃないから!!」
「俺のせいだよ……。なんか、ごめんな……。こんな頼りない奴だけど、良ければ付き合って貰えない?」



大丈夫。

夢なら分かってくれる。



「うん……」
「まじか!うれしいよ!」



陸斗が幸せそうに笑うから、私も釣られて笑っていたら、凄まじい視線を感じて振り向いた。


夏海が家の玄関からひょこっと顔を覗かせて、ニヤニヤしながらこちらを見ているかと思ったら、ゆっくりと近付いて来た。



「もう!似た者同士の2人をくっつかせるの大変だったんだからぁ!!」



似た者同士とは私と陸斗の事だろうか。




「夏海ちゃん。ありがとう!!明日菜と上手く行った!」



陸斗がそう言うと、偉そうなポーズを取る夏海。

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