シュガー ガール
仕方ない__

だって、永遠は皆の人気者。



ふと、ひとりぼっちの私に気付いた永遠がこちらに、歩いてくる。



「明日菜も一緒に喋ろ!!」



気を使って貰った事は嬉しい。でも、その気遣いが酷に感じる事も有る。



__私は空気の読めない嫌われ者
__感受性だけは強い



だから、私なんかを誘った永遠が周りから白い目で見られている事に敏感に反応してしまう。


でも、ひとりぼっちで椅子に座っているのは、寂しくて永遠の言葉に甘えてしまった。



永遠の周りには人が集まっていて、その中には未知という女の子が居る。

未知は、クラスのリーダー的存在の女の子。



はっきり言って、男の子より立派な体付きをしているし、性格も近付き辛くて、怖い。

未知が私を睨む。



でも、これにはちゃんとした理由が有って、小学5年生の時の話になる。



小学5年生の薄桜色の桜が散る季節に、初めて永遠に未知を紹介された。

4月17日が、未知の誕生日だよ__


初めて紹介された時に、未知が喋った言葉がこれで、誕生日プレゼントを欲しがっていたのだろう。


私は1000円分の可愛い文房具を買って、未知に渡したが、不満足な表情を浮かべていた。
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