シュガー ガール
ただ、休み時間になると夏海と夢のクラスに向かう。

羨ましい事に、2人は再び同じクラスになれたみたいだ。



「明日菜！！未知になんかされていない！？」
「うん！大丈夫だよ！」



下手な事を言うと心配させてしまう気がして、不安に感じている自分を見せないようにする事でいっぱいいっぱいだ。



新しいクラスに馴染めるかが不安で堪らない。


もうすぐHRだから教室に戻ると、席に向かい歩いた。


クスクス、クスクス。

耳障りな笑い声を感じながら、机に座るとイタズラ書きが目に入る。



【ブス！！】
【死ね！！】
【暗い！！】



前の私なら、ショックを受けていたかもしれない。

しかし、今は子供のイタズラ書きにしか感じない自分が存在していた。



「ガキ……っ……」



こんなイタズラする暇があったら、その曲がった根性直せばよいのに。

そんな事を考えながら、消しゴムで消してゆく。


犯人はもちろん未知とその取り巻きで、ニヤニヤしながら私の様子を伺っていた。



「本当に暇人って、有害……」



人に嫌がらせをする事でしか、暇つぶし出来ないだなんて、心底可哀想だと思う。
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