シュガー ガール
「優真ちゃんと仲良くなりたい……」


恥ずかしいけど、優真と仲良くなりたい。

そう思ったから、自分の気持ちを伝えてみる。


「あ、ありがとう……」


そう言った優真の表情は、とても幸せそうに見えた。


「明日菜ちゃん……」
「ん？」
「私……」
「うん？」
「私、友達出来るの初めて……」


そう呟いた、優真の瞳には薄らと涙が浮かんでいる。


友達という存在が初めてだなんて、寂しかっただろう。

いいや、それまで1人だった訳だから、優真にとって1人なのは普通の事だったのかな？

それは違う。



ポロリと流れた涙が、優真が寂しかった事を物語ってくれた。


「これからは、仲良くしてね……」
「うん！ずっと、仲良くして下さい……」



緊張しているのか、細い声の優真を自分の片割れの様な感覚で感じてしまう。



優真のお陰で、辛いはずの授業が楽しくて仕方がない。


「優真」
「ん？」
「今日は、隣に座らせてくれてありがとう！！」


そう言うと、横に首を振る優真。


「ありがとうって言うべきなのは、私だよ！！」


優真の嬉しそうな瞳を見ると、本当に純粋な子である事が伝わる。
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