シュガー ガール
教室に入ると、不思議そうな表情でこちらを見ている夏海に近付いた。



「夏海……。夢……」
「明日菜ー!!もしかして、新しいクラスの友達!?」


そう言って、優真に近付く夏海は安心した表情を浮かべている。


「うん、お友達になったの!!」
「名前はなんて言うの?私は夏海で、こっちが夢っていうのー!!」
「あ!あの!私は……。優真っていいます……」
「あは!優真ちゃんて、なんか。明日菜と似てる!!」


クスクス笑いながらそう言う、夏海には焦ってしまう。


なんて言うか、私なんかに似てるなんて優真が傷付くんじゃないだろうか__

そんな風に考えたら、ドキドキが止まらない。


「え!本当に、私と明日菜さん似てますか!?嬉しい……っ!今日、明日菜さんが私に声掛けてくれた時、嬉しくて……」
「え?明日菜から、声掛けたの!?」



私が内向的な事を知っているからか、驚く夏海。


「はい……。声掛けてもらいました!」
「明日菜!頑張ったねえ!!」
「うん!ドキドキした……」


本当にドキドキした。

でも、優真に声を掛けて良かったと本当に思う。なんていうか、優真は守ってあげたくなるタイプの女の子だ。


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