シュガー ガール
「もっと沢山欲しい……」



それは、紛れも無く未知の本音だったのだろうが、他のお友達が渡したプレゼントも似たようなものだった。



「未知!!明日菜ちゃんのプレゼント凄く良いじゃない!!」



欲張りな未知から、永遠が庇ってくれたから、私は大人しくしておくべきだったのだろう。

しかし、ここに来て私の特性が炸裂してしまったのだ。



「未知ちゃん。ガメツイ……」



それは、空気の読めないという特性で思ったままの事をズバズバと言ってしまう。

しかも、真顔で。



周りが引いているのを感じたが、私的には思った事を言っただけであって、微塵も悪気は無い。


しかし、空気が読めない私に対しての風当たりは強く、この日以来未知から凄まじい目付きで睨まれるようになってしまったのだ。



こんな状況になっても、自分が悪いという自覚を持つ事が出来ない為に、私と付き合って居られる人間は余っ程器の大きな人間か心が広い人間。



こんな感じだから、嫌われる。



昔話はさておき、私が永遠達のグループに入っても誰も話してくれない。

私が輪の中に入るまでは、盛り上がっていたのに、こんな事になって申し訳なく思っていると未知が動いた。
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