シュガー ガール
こんなやり取りをしているうちに、すっかりストレートのサラサラ髪になった優真。


「明日菜ちゃん!凄い!!これ、凄く可愛いの!!私の憧れの髪の毛になってる……」


そう言って、嬉しそうな表情を浮かべる優真の役に立ちたいと思える。


「気に入ったなら、このアイロン貸すよ!!私、週末しか使わないし!!」
「え、これ高い?」
「ううん。三千円で買えるよ!」
「本当に!?それなら、お小遣いで買っちゃう!!明日菜ちゃん、いいもの教えてくれてありがとう!!」
「う、ううん!」


些細な事だけど、誰かの為になれるって嬉しい。


ホッコリしていると、インターフォンが鳴り響いた。


「あ!誰かきたね!きっと、優真のイメチェンにビックリするはず!!」
「なんか恥ずかしいけど、この髪の型気に入ったから見て欲しいなぁ……」
「一緒に行こう!」


優真と一緒に玄関に向かい扉を開けると、夏海と夢が目を見開いている。


「ちょっと?優真ちゃん!!かなり、可愛いくなってない!?」
「あ、明日菜ちゃんがしてくれたの……」
「めちゃくちゃ可愛い!!」
「可愛いよね!!」
「うんうん。可愛い!!」


皆で盛り上がっていると、優真の瞳に涙が溜まっている。
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