チョコ4つと意趣返し ~12年目の恋物語 番外編(3)~
「で、告白はどっちから?」
「私から」
「だよねー」
どういう意味だ。
「羽鳥先輩、志穂のどこが気に入ったんだろう?」
「わかんない。あ、でも、面白いって言われるよ」
そう言うと、亜矢と梨乃がふき出した。
「ねえねえ、デートとかするの?」
「え、まだ、外で会ったのは一回だけ、かな?」
しかも、宿題が分からなくて学校帰りに教えてもらったという……。
「うわー。できたてほやほや?」
だから、ホント、付き合い始めてすぐに報告したんだって。
これが夢とか冗談じゃないって実感できてからだけど。
「いつから、羽鳥先輩のこと好きだったの?」
「んー。気が付いたら? いつの間にかって感じかなー」
そう言うと、何故か二人はくすぐったそうな変な顔になって、
「……志穂が女の顔してる」
って顔を見合わせた。
「志穂ちゃん、なーんにも言わなかったよねー」
「そうそう。いつも感情ダダ洩れなくせに、なんで大事なことは隠すかなー」
隠してたつもりはない。
ただ、いつの間にか好きになってて、誰かに話す前に、うっかり羽鳥先輩に告白しちゃったんだよね。
そう言うと、二人は、
「あー、熱い熱い」
「志穂、大人になったねぇ」
とニヤニヤ笑った。
亜矢と梨乃に散々いじられながらご飯を食べる。
陽菜はニコニコ笑いながら私たちの会話を聞いているだけで、何も口を挟まなかった。
だけど、会話が途切れて数秒の間ができたとき、不意に、
「しーちゃん、幸せ?」
と私の顔を覗き込んだ。
「……うん」
そう答えると、陽菜は嬉しそうに微笑み、亜矢と梨乃からまたからかわれた。
「私から」
「だよねー」
どういう意味だ。
「羽鳥先輩、志穂のどこが気に入ったんだろう?」
「わかんない。あ、でも、面白いって言われるよ」
そう言うと、亜矢と梨乃がふき出した。
「ねえねえ、デートとかするの?」
「え、まだ、外で会ったのは一回だけ、かな?」
しかも、宿題が分からなくて学校帰りに教えてもらったという……。
「うわー。できたてほやほや?」
だから、ホント、付き合い始めてすぐに報告したんだって。
これが夢とか冗談じゃないって実感できてからだけど。
「いつから、羽鳥先輩のこと好きだったの?」
「んー。気が付いたら? いつの間にかって感じかなー」
そう言うと、何故か二人はくすぐったそうな変な顔になって、
「……志穂が女の顔してる」
って顔を見合わせた。
「志穂ちゃん、なーんにも言わなかったよねー」
「そうそう。いつも感情ダダ洩れなくせに、なんで大事なことは隠すかなー」
隠してたつもりはない。
ただ、いつの間にか好きになってて、誰かに話す前に、うっかり羽鳥先輩に告白しちゃったんだよね。
そう言うと、二人は、
「あー、熱い熱い」
「志穂、大人になったねぇ」
とニヤニヤ笑った。
亜矢と梨乃に散々いじられながらご飯を食べる。
陽菜はニコニコ笑いながら私たちの会話を聞いているだけで、何も口を挟まなかった。
だけど、会話が途切れて数秒の間ができたとき、不意に、
「しーちゃん、幸せ?」
と私の顔を覗き込んだ。
「……うん」
そう答えると、陽菜は嬉しそうに微笑み、亜矢と梨乃からまたからかわれた。