チョコ4つと意趣返し ~12年目の恋物語 番外編(3)~
■3■
二組に別れたり四人一緒になったりしつつ、おしゃべりに興じながらチョコを選んで、買い終わったのは十一時ちょうど。
今から移動してお店を選んでいたら、食べる頃には十一時半前って感じかな?
亜矢と梨乃がレジに向かったところで、
「少し早いけどお昼行こうか。陽菜、疲れたでしょう?」
そう声をかけると、
「ありがとう」
と、陽菜は少しホッとしたような表情で笑みを浮かべた。
実は密かに、チラチラ陽菜の様子を確認していたんだ。その時は問題なさそうに見えたんだけど、やっぱり疲れたかな? もう少し早く休憩取るべきだった?
陽菜と私たち、女子四人で買い物に行くと知った叶太くんは、一緒に付いてくると言った。
もちろん、断固お断りしたわけだけど、そうしたら、今度は長々と注意事項の書かれたメールが送られてきた。
陽菜の顔色はこまめに見てくれとか、息が上がってないかを気にするようにとか、休憩は早めにとか、昼食は何時ごろまでには移動してとか、そりゃもう、細かいったらないってくらい細かなメール。
最初に見た時は、思わず絶句したけど、しっかり読んだよ。他ならぬ、陽菜のためだもんね。
今から移動してお店を選んでいたら、食べる頃には十一時半前って感じかな?
亜矢と梨乃がレジに向かったところで、
「少し早いけどお昼行こうか。陽菜、疲れたでしょう?」
そう声をかけると、
「ありがとう」
と、陽菜は少しホッとしたような表情で笑みを浮かべた。
実は密かに、チラチラ陽菜の様子を確認していたんだ。その時は問題なさそうに見えたんだけど、やっぱり疲れたかな? もう少し早く休憩取るべきだった?
陽菜と私たち、女子四人で買い物に行くと知った叶太くんは、一緒に付いてくると言った。
もちろん、断固お断りしたわけだけど、そうしたら、今度は長々と注意事項の書かれたメールが送られてきた。
陽菜の顔色はこまめに見てくれとか、息が上がってないかを気にするようにとか、休憩は早めにとか、昼食は何時ごろまでには移動してとか、そりゃもう、細かいったらないってくらい細かなメール。
最初に見た時は、思わず絶句したけど、しっかり読んだよ。他ならぬ、陽菜のためだもんね。