変りたい自分
 その日は何もなく終わったが、次の日学校に行くと、私の上靴がなかった。
「咲來、どうしよう。上靴がない」
 昨日ので終わったと思っていたが、彼女たちは納得していなかったのか嫌がらせが今日一日でちょこちょこあった。
 このぐらいでは学校に行かなくなることはなかったが、少し教室に入りにくい感じはあった。
 それから一週間が続いてさすがに私は堪えた。
 だけど教室の前で立ち止まってしまい、教室に入ることができなかった。
 咲來はもう自分の教室に入っていたので誰のも助けを求めることができないと思い、立っていると樹君が話しかけてくれた。
「大丈夫? 何かあった?」
 入りにくいことを話すと保健室に連れて行ってくれた。
 なんで保健室に来たのかわからなかった。
「樹君なんで保健室に来たの? 何かあった?」
 保健室に先生もいなかったので誰も来ないように電気を消して扉を閉めていた。
「今日、教室入れなかったのって彼女たちのせいだよね? あれ以降何かあった?」
 私は樹君には気づかれたくないと思い、嘘をつくことは引けたがウソをつくことにした。
「何もないよ。少しだけ悩み事をしていたので」
 こんなことで言われたが樹君が納得してくれるのかと思ったが、これいじょうしんぱいさせたくなかったので、嘘をついた。
「歩楓さん。ウソよね?」
 樹君のウソを見抜かれると思っていなかったので、ばれた時どうしようか何も考えていなかった。
「本当のこと言ってほしいんだけど」
 樹君が悲しそうに言うので本当を話すことになった。
 昨日教室で起きたこと、髪の毛の話をした。
「そんなにつらいことをされていたなんて知らない。ごめん」
「気にしないで」
 そういって何かを考えているようだったが、私にはわからない。
 教室に戻ることはできないと思ったが保健室の先生が返ってきた。
「こんなとこで何してんだ? お前らそんな仲にいつなった?」
 からかうように言われたが樹君はそんなにことにかまっているひまもないかのように保健室を出ていった。
「矢部は何しに来たんだ?」
 一緒に来た私にも樹君が何をしに来たのかわからなかった。
 そのあと私は保健室で過ごすことになった。
「お前、今日もいじめられたのか? しばらくここにるといい。何かあると困るしな」
 そういわれたので私は保健室で過ごすことにした。
 放課後、樹君が保健室まで呼びに来てくれた。
「どうしたの? 何かあった?」
「教室に来てほしいのだけど、来れる?」
「咲來も来るのかな?」
 何をするのか不思議にの思ったが、咲來もいるし樹君自身が呼んでいるので悪いことは何と思った。
 教室に入ると、そこには彼女たちが正座で下向いていた。
 なんでこんなことになっているのかと思ったが、教室には咲來がもうすでにいた。
 樹君は教室のドアを閉めて、彼女たちの前に立って。
「前に約束したよね? 大松さんに何もしないって言ったよね? その時謝りに行ったよね? なのにまだこんなことしている?」
 樹君が静かに怒っているが、なんで私がここにいるのかわからなかった。
 それでもここまで樹君が怒るのは相当だろう。
「私たちは何もしていないよ。なんでそんなに樹君が怒るわけ? 関係なくない?」
 女子たちは見つかったことを謝るのではなく開き直った。
 今の状況をわかっていないのか開き直っていることに私は感心した。
 樹君が言い終わったら咲來が今まで怒っていたのが積もって一時間ぐらいは彼女たちに言い聞かせている。
 彼女たちは反省しているようなので今日は解散となった。
 帰ってからも何があったのかつかめないが、とりあえず今まで片付いたのかなと思うことにした。
 学校に行くことが少しだけ楽しみに感じことができた。
 昨日のことでもう何もされないと安心できたからだろう。
 学校に行って普通に過ごしているといつのまにかお昼になっていた。
 久しぶりにゆっくりお昼を食べれることができると思い、三人で屋上に行こうとしたとき樹君に話しかけてこれた。
「今日のお昼、俺も一緒に食べていいかな?」
 私はうれしくて仕方がないが、私だけでは返事ができないと思い、二人の顔を見て確認する。
「私は良いですけど。咲來と咲良ちゃんは」
 全力で首を縦に振っているので樹君はお弁当をもって屋上に来た。
 楽しくお昼を食べていると屋上のドアが開いた。
 そこに立っていたのは彼女達だった。
 私以外が何をしに来たか聞いても彼女たちは何も言わず、私の前になった。
 何かと思いながら彼女たちを見ていると殴る体制になった。
 一瞬のことで体が動かなかった。
 殴られると目をつむっていると樹君が代わりに殴られていた。
「樹君! なんで私をかばったりしているんですか?」
 彼女たちは私を殴ることより樹君を殴ったことにより、彼女たちはその場で謝罪もせず逃げ出した。
 樹君は殴られたところを抑えながら逃げる彼女たちを追った。
 私は樹君のことを心配したが、彼を追いかけることができず見送ることしかできなかった。
 私は樹君が食べていたお弁当をかたずけて教室に向かった。
 咲來たちも何が起こったのを理解するため、時間がかかったが二人も理解して追いかけていった。
 教室では騒ぎになっていた。
「昨日、歩楓に謝ったよね? それにもうしないって約束したよね? なのに何でさっき歩楓を殴ろうとしたの? 今までやっていたこと謝ったから目をつむっていたのに、ここまでそるなら、退学はできないけど停学はできるから学園長に話してみるよ」
 昨日怒っていたのと比べ物にならないぐらい。
 周りもこんなに怒る樹君を見たことがなかった。
 そこからの話は早かった。
 次の日になると彼女たちのは学校にいなかった。
 噂によるとは五社に話が行きそれぞれ監視され、反省するまで学校に来れないらしい。
 あの中のリーダーみたいな人は母親に行っても甘いので父親に直で連絡が行き、母親と一緒に監視されることとなった。
 こんなにスムーズにいくとは思っていなかった。
 だけど、私は心配することがなくなったので、私は普通に通っていた。
 教室でも咲良ちゃん以外にも話す人が増えて一週間がったた。
 その日は何も無いように思えたが、久しぶりに樹君と話すような気がすると思いあ柄、放課後の屋上に呼び出されたので向かっていた。
「お待たせしちゃってごめんね。樹君」
 樹君と久々に話すので緊張している。
「全然待ってないよ。話したいことがあって」
 教室でもいいのに何で屋上?
「聞いてくれるかな?」
「はい」
 私が返事すると沈黙になった。
 まずいこと言ったかな?
 そんなことを考えながら待っていると、矢部君が話しかけてくれた。
「歩楓さん。好きです。俺と付き合ってください」
 樹君から告白されるとは思っていなかったので、返事よりも私は涙を流していた。
「大丈夫!? そんなに嫌だった」
 慌てる樹君に申し訳にと思いながら、震える声で伝えた。
「わ、私も樹君のこと好きです。これからよろしくお願いします」
 そして二人は付き合い、学校で噂されたが恐怖になようなことはなかった。
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