ゆるされないと、わかっていても
-夏休み前-
「もうー素直じゃないんだから。そんな藍ちゃんに耳寄りな情報1個あるよ？」
「何についての？でもそう言ってどうせまた大したことないことなんでしょ～。」
「真尋先生彼女と別れたらしいよ。」
「え。」
莉々華が発した言葉が何度も頭の中で繰り返される
そんな私に気づくはずもなく莉々華は続けた
「浮気されたらしいよ。結構メンタルやられてるだろうね。」
ダブルパンチ
「それ、いつの話？」
「うーん、はっきりとはわかんないけど、先週説濃厚らしいよ。」
先週って…私のこと気にかけてくれたちょっと前じゃん
先生、絶対辛いはずだよ
なのになんで私のことなんか
もしかして1人で苦しんでるんじゃないのかな
あーもう！なんで気にしてんのよ私
自分も浮気された側としての同情なのかな
