ゆるされないと、わかっていても
第1章 出会い



「今年はかっこいい先生来たね!!」



「莉々華って本当メンクイだよね。」



4月。ついに3年生になった



ついに受験生



「うるさいなーー。藍がイケメンに興味なさすぎなのよー。あ、自己紹介始まる!」



たしかに興味はないけどさー



「それでは数学科の清水先生お願いします。」




始業式にいつも通り新しく学校に赴任してきた先生の紹介が行われる



女子生徒の視線はほぼあのイケメン清水先生とやらに注がれてるみたい




「こんにちは。今年から新規採用で南川高校へ来ました。数学科の清水将です。よろしくお願いします!」




「きゃーーー!」




そんなかっこいいかな?



少なくとも私以外の女子からは圧倒的人気になるに違いなかった




「では次、英語科仲谷先生お願いします。」



「はい、ご紹介に預かりました英語科の仲谷真尋です。僕も新規採用でまだまだこれからですが、よろしくお願いします!」




色白の肌


スッと通った鼻筋


サラサラで茶色がかった髪



なにあの中性的な見た目は




身長が高くなかったら絶対女の先生だと思ってたに違いない



子犬感が拭えないあの感じだと生徒にすぐなめられそうだな




「藍!ねえ藍ってば!」



「わ!ごめんぼーっとしてた。」



「さては将先生に見惚れてたなーー?」



「違うわ!」



なんでそうなんのよ



「今年はイケメン枠は2人って感じだね。私たちのクラスの副担真尋先生だって。真尋先生もかっこいいけど男らしさにかけるんよねー。」



「え!副担任!?」



へーあの人がね



少なくとも隣の新任教師よりかは面白そう




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