イモーションロックシンドローム〜永遠の絆〜
「調子に乗ってたら転んじゃってさ〜。みんなには笑われるし、朝から最悪!」
そう言いながら、紫苑は楽しそうに笑っている。光はそんな様子をチラリと見てから、紫苑の肘に消毒液を当てた。
光が手当てをする間、紫苑は楽しそうに教室のことなどを話す。光は相槌を打ったりはしていないのだが、紫苑はまるで友達に話しかけるかのように接してくれるのだ。
(友達だった人は、僕が感情を失くしてから全員いなくなっちゃったのに……。変な人……)
悲しみも寂しさもない心でそう思いながら、光は紫苑の肘に絆創膏を貼る。これで手当ては終了だ。
「ありがとう、光!」
紫苑が笑ってお礼を言った刹那、グウッと音が響く。光のお腹の音だ。何も感じないとはいえ、生きているのだから空腹になるとお腹が鳴る。しかし、それを人に聞かれても恥ずかしさなどは感じないのだが。
「手当てのお礼にこれ食えよ」
何も反応しない光に対し、紫苑は持っていたかばんの中からサンドイッチを取り出す。レタスとハムが挟んである大きなサンドイッチだ。
そう言いながら、紫苑は楽しそうに笑っている。光はそんな様子をチラリと見てから、紫苑の肘に消毒液を当てた。
光が手当てをする間、紫苑は楽しそうに教室のことなどを話す。光は相槌を打ったりはしていないのだが、紫苑はまるで友達に話しかけるかのように接してくれるのだ。
(友達だった人は、僕が感情を失くしてから全員いなくなっちゃったのに……。変な人……)
悲しみも寂しさもない心でそう思いながら、光は紫苑の肘に絆創膏を貼る。これで手当ては終了だ。
「ありがとう、光!」
紫苑が笑ってお礼を言った刹那、グウッと音が響く。光のお腹の音だ。何も感じないとはいえ、生きているのだから空腹になるとお腹が鳴る。しかし、それを人に聞かれても恥ずかしさなどは感じないのだが。
「手当てのお礼にこれ食えよ」
何も反応しない光に対し、紫苑は持っていたかばんの中からサンドイッチを取り出す。レタスとハムが挟んである大きなサンドイッチだ。