イモーションロックシンドローム〜永遠の絆〜
「えっ……でも……」
空腹など耐えられる。食事を何日も食べない日もあった。光はサンドイッチを返そうとするが、紫苑に止められる。
「友達が腹空かせてるのに放っておけない。それ、俺が自分で作ったんだ。また感想聞かせろよ」
そう言い、紫苑は保健室を出て行く。その後ろ方を見送った後、光はそっとサンドイッチを口に入れた。久しぶりに食べた朝ご飯に、光は「おいしい」と呟く。その声に感情がなくても、言いたくなった。
それから数日、光はいつもと何も変わらない日々を過ごしていた。何も感じず、表情を変えず、父親から心ない言葉を言われ、保健室登校を続ける変わらない日々を……。
学校から帰った光は、何をする気にもなれず、ボウッと空を眺めていた。まだ父親が帰ってくる時間ではない。父親が帰ってくるまでは、こうして空を眺めることができる。
空は、太陽が傾き始めたところだった。夏とは違い、少し目を逸らせばすぐに暗くなってしまう。そんな空の変化を、光は何も感じない心で見つめていた。
空腹など耐えられる。食事を何日も食べない日もあった。光はサンドイッチを返そうとするが、紫苑に止められる。
「友達が腹空かせてるのに放っておけない。それ、俺が自分で作ったんだ。また感想聞かせろよ」
そう言い、紫苑は保健室を出て行く。その後ろ方を見送った後、光はそっとサンドイッチを口に入れた。久しぶりに食べた朝ご飯に、光は「おいしい」と呟く。その声に感情がなくても、言いたくなった。
それから数日、光はいつもと何も変わらない日々を過ごしていた。何も感じず、表情を変えず、父親から心ない言葉を言われ、保健室登校を続ける変わらない日々を……。
学校から帰った光は、何をする気にもなれず、ボウッと空を眺めていた。まだ父親が帰ってくる時間ではない。父親が帰ってくるまでは、こうして空を眺めることができる。
空は、太陽が傾き始めたところだった。夏とは違い、少し目を逸らせばすぐに暗くなってしまう。そんな空の変化を、光は何も感じない心で見つめていた。