幸 –YUKI–
あれから、いつも沢村のことを考えながら、俺は家族との時間を過ごしていた。
色んな所に行って、色んな話をして。
幼い頃によく連れていってくれた、夕日と星空がよく見えるあの場所にも行った。
それは母さんと父さんの思い出の場所なんだと、少し照れくさそうに母は話してくれた。
初めてのデートもそこで。
プロポーズをされたのもそこ。
浮かんだのは沢村だった。
いつか、彼女にもこの景色を見せてあげたいなと、そう思った。
季節は過ぎて夏。
母は俺に、余命宣告されていることを話してくれた。
あと半年。
早く逝ってしまう自分を許してほしいと、母は目に涙を浮かべながらも、決してそれを流すことなくそう言った。
涙が出るのを、必死に堪えた。
少しだけ期待していた。
母がこの世を去るのはもっとずっと先なんじゃないかって。
現実は残酷だ。
思い出を沢山作ろう。
俺は涙を隠して、そう言って笑うしかなかった。
夏休み。今年はいつもよりも母の実家に行くのは遅かった。
滞在期間は1週間。
1週間遅れたことを悔やみながら、俺はあの公園に向かった。
彼女はいなかった。
待った。待った。
何時間も。それでも彼女は来なかった。
次の日も、次の日も。
今までにないくらいの胸の痛みが襲って、俺は拳を握り締めながら帰った。
迎えてくれた母は、何かを悟ったのだろうか。
「明日、海でも行こうか。」
そう言って笑う母に、俺は首を横に振った。
「…明後日…行こう…。明日は空が、釣りに行きたいって言ってたろう?」
笑顔を作ってそう口にする。
そんな俺に母は眉を下げて笑うと、陸は?と聞いてくる。
「俺は…」
明日も、来ないかもしれない。
唇を噛み締める俺の肩に、母は優しく手を置く。
「もう少し…頑張ってみたら…?」
そう言って微笑む母に、曖昧に笑ってから頷いた。
次の日。やっぱり彼女はいなかった。
スポーツドリンクを買って、日陰のあるいつものベンチに腰掛ける。
スマホを取り出して時刻を確認する。
13時15分
このスマホも去年は無かった。
父にねだったのは、彼女との繋がりが欲しかったからだ。
スマホにつけた風鈴が、チリンッと音を立てて鳴る。
この音で彼女が来てくれるなら、俺は何度だって鳴らすのに。
何分経ったか。
時間を見れば、1時間が経っていた。
「…来ない…かな…。」
深いため息をついて項垂れる。
会いたい。会いたい。
会えない。会えない。
あふれでてくる想いを抑えることが出来ずに、密かに呟く。
「会いたい…。」
その時だった。
「にし…かわくん…?」
ふと聞こえた声に、顔をばっと上げた。
「…え…」
そこにはずっと恋い焦がれていた彼女が立っていた。
息を切らしながら俺を見つめる彼女は、ごめんなさいと何度も繰り返していた。
「さわ…むら…。」
やっと落ち着いたのか、一度深呼吸をすると、彼女は頭を下げた。
「ごめんなさい。待ってて…くれてた…?」
不安げにそう口にする彼女に、俺はゆっくりと頷いた。
「あの…昨日まで…学校に登校しなきゃで…。終わってから行ったんだけど…いなくて…。あの…私…」
来ていてくれたのか。
その事実が嬉しくて、不意に泣きそうになった。
立ち上がって、目の前で不安そうな顔をする彼女を抱き締める。
「え?!に、西川くん?!」
慌てる彼女はお構いなしで、俺は抱き締める力を強くする。
溢れそうになった涙を堪えて、小さな声で呟いた。
「ありがとう…。来てくれて…。」
絶対に来ないと思っていた。
鼓動が速くなって、彼女への想いが溢れていく。
「好き…。」
そう呟けば、彼女は一瞬体を硬直させたが、次の瞬間、私もと口にした。
「え…」
ばっと体を離して彼女を見つめる。
頬を染めた彼女が、俺から視線を反らして俯く。
「…あの…私も…西川くんのこと…好きです…。去年から…ずっと…。」
一瞬、頭が真っ白になった。
彼女が今何て言ったのかが分からなかった。
『西川くんのこと…好きです…。』
脳内でもう一度再生された彼女の声で、漸く理解ができた。
「沢村…。」
そう呟いて、また彼女を自分の腕の中に収めた。
おずおずと背中に回された手が嬉しくて。
より一層抱き締める力を強くした。
「やっぱり、来てくれてたんだ…。」
俺の言葉に、彼女はゆっくりと頷いた。
「ごめん…。今年はここに来るの遅くなった…。」
「そんなこと!来てくれたの…嬉しかった…。でもそっか…。すれ違ってたんだね。」
ふふっと、彼女は笑った。
「…会えて…良かった…。…これが繋いでくれたのかな…。」
言いながら、ポケットからスマホを取り出した。
チリンッと音を立てた風鈴がゆらゆら揺れる。
「あ…。」
目を見開いて声を漏らした彼女は、ぱっと視線を外すと鞄を漁り始めた。
「これ。」
チリンッとまた、風鈴の音が響く。
けれどそれは俺が持っている風鈴ではなく、彼女が持つピンク色の風鈴だった。
「…持ってて…くれたんだ…。」
懐かしいその風鈴に、不意に笑みがこぼれた。
彼女はもちろんと言うと、優しい笑みを浮かべながら俺の方に視線を向けた。
「これを見て、いつも西川くんを思い出してた…。」
照れくさそうに笑う彼女に、胸が苦しいくらいに熱くなる。
「俺もずっと…沢村のこと考えてた…。」
家族でどこかに行く度に、思い出が増えていく度に、今度は沢村にも見せてあげたいと思った。
母さんと父さんが見せてくれた景色を。
空を見上げれば、雲ひとつない青空が輝いて見えた。
「西川くん…。」
ふと名前を呼ばれて、彼女の方に視線を向ける。
眉を下げて笑う彼女が、どこか切なげに見えて顔をしかめた。
「さわ」
「何かあった…?」
「え…?」
「…すごく…悲しそうに見えて…。」
その言葉の意味が分からずに、俺は首を傾げた。
「俺…今結構嬉しい方なんだけど…。沢村と会えて…。両想いになれて…。」
「…それは…伝わってきてるよ…。でもそうじゃなくて…。ごめんなさい…。私の勘違いかもしれないけど…。ふとしたときに、悲しそうに見える…。もし、何かあるなら…私、話聞くよ…?」
勘違いならごめんなさいと、彼女はまた頭を下げた。
悲しそうに見える。
その言葉で、思い浮かんだのは母の顔だった。
もしかしたら俺は、無意識に怖がってるのかもしれない。
母の死を。
大人ぶって理解したつもりでも、悲しいことに代わりはない。
だって人が死ぬんだ。
それも家族だ。
自分を存在させてくれた。
自分を育ててくれた。
自分を愛してくれた。
かけがえのない家族が。
そう思ったら、力が抜けた。
涙が溢れそうになって、必死に唇を噛み締めて堪える。
「西川くん…。」
そんな俺の手を、彼女はそっと握ってきた。
「…我慢…しないで…。強がらないで…。悲しいときは…泣いて良いんだよ…。私が…いるから…。」
「…っ…」
あまりにも優しい彼女の声音に、ぽろっと涙が溢れた。
泣きたくない。
見られたくない。
そう思って涙を止めようとすれば、不意に彼女に抱き締められる。
「…沢山泣いて…気が済んだら笑えば良いから…。だから」
泣いていいんだよ。
いつの日か言われた、母の声と重なった。
『陸はすぐ我慢するんだから。泣きたいときは泣きなさい。沢山泣いて、気が済んだら笑えば良いから。だから、今は泣いていいのよ。』
「…っ…」
泣いて、泣いて。
気が済まないときはどうしたらいい?
溢れ出てくる涙を止めることはもうできなくて。
強く抱き締めてくれる彼女の体を、俺もまた抱き締めた。
「…母さんが…死ぬ…。父さんを…空を…俺を置いて逝っちゃう…。」
冷たくなった母の体を思い出す。
呼び掛けても。
体を揺すっても。
動かなかった母。
泣き崩れる父と弟。
その時も俺は、涙を流すことは出来なかった。
実感がなかった。
母の葬儀が終わってやっと、俺は母がいなくなったことを理解した。
体が震える。
あんな思い、したくない。
なのに、母はいなくなる。
この世から。
俺たちを。愛する家族を置いて。
「西川…くん…。」
彼女の震えたような声に、ふっと我に返った。
彼女の体が震えていた。
「…私には分からない…。ごめんなさい…。」
そっと俺から体を離して、彼女は目に涙を溜めながら俺を見上げる。
「気持ち…分かってあげられないけど…。大切な人がいなくなるのが分かってるのは、怖いことだと思う…。でも…だからこそ沢山思い出作れる…。沢山ありがとうって言おう…。沢山笑い合おう。我慢しないで泣き合おう。お母さんの前で我慢しちゃうなら、私の前では我慢しないで。こうやって泣いて良いから。」
そう言うと、もう一度彼女に抱き締められる。
その言葉が。その温もりが。そっと俺の心に入ってくる。
「泣いても、泣いても、その気持ちは収まらないと思う…。きりがないかもしれないけど、泣くのを我慢するのは駄目だから…。」
「…ごめっ…。ごめんっ…。」
彼女にすがるように、俺は泣いた。
泣いて、泣いて。
今まで溜まっていたものが全部流れていく。
その間もずっと、彼女は俺を抱き締めていてくれた。
色んな所に行って、色んな話をして。
幼い頃によく連れていってくれた、夕日と星空がよく見えるあの場所にも行った。
それは母さんと父さんの思い出の場所なんだと、少し照れくさそうに母は話してくれた。
初めてのデートもそこで。
プロポーズをされたのもそこ。
浮かんだのは沢村だった。
いつか、彼女にもこの景色を見せてあげたいなと、そう思った。
季節は過ぎて夏。
母は俺に、余命宣告されていることを話してくれた。
あと半年。
早く逝ってしまう自分を許してほしいと、母は目に涙を浮かべながらも、決してそれを流すことなくそう言った。
涙が出るのを、必死に堪えた。
少しだけ期待していた。
母がこの世を去るのはもっとずっと先なんじゃないかって。
現実は残酷だ。
思い出を沢山作ろう。
俺は涙を隠して、そう言って笑うしかなかった。
夏休み。今年はいつもよりも母の実家に行くのは遅かった。
滞在期間は1週間。
1週間遅れたことを悔やみながら、俺はあの公園に向かった。
彼女はいなかった。
待った。待った。
何時間も。それでも彼女は来なかった。
次の日も、次の日も。
今までにないくらいの胸の痛みが襲って、俺は拳を握り締めながら帰った。
迎えてくれた母は、何かを悟ったのだろうか。
「明日、海でも行こうか。」
そう言って笑う母に、俺は首を横に振った。
「…明後日…行こう…。明日は空が、釣りに行きたいって言ってたろう?」
笑顔を作ってそう口にする。
そんな俺に母は眉を下げて笑うと、陸は?と聞いてくる。
「俺は…」
明日も、来ないかもしれない。
唇を噛み締める俺の肩に、母は優しく手を置く。
「もう少し…頑張ってみたら…?」
そう言って微笑む母に、曖昧に笑ってから頷いた。
次の日。やっぱり彼女はいなかった。
スポーツドリンクを買って、日陰のあるいつものベンチに腰掛ける。
スマホを取り出して時刻を確認する。
13時15分
このスマホも去年は無かった。
父にねだったのは、彼女との繋がりが欲しかったからだ。
スマホにつけた風鈴が、チリンッと音を立てて鳴る。
この音で彼女が来てくれるなら、俺は何度だって鳴らすのに。
何分経ったか。
時間を見れば、1時間が経っていた。
「…来ない…かな…。」
深いため息をついて項垂れる。
会いたい。会いたい。
会えない。会えない。
あふれでてくる想いを抑えることが出来ずに、密かに呟く。
「会いたい…。」
その時だった。
「にし…かわくん…?」
ふと聞こえた声に、顔をばっと上げた。
「…え…」
そこにはずっと恋い焦がれていた彼女が立っていた。
息を切らしながら俺を見つめる彼女は、ごめんなさいと何度も繰り返していた。
「さわ…むら…。」
やっと落ち着いたのか、一度深呼吸をすると、彼女は頭を下げた。
「ごめんなさい。待ってて…くれてた…?」
不安げにそう口にする彼女に、俺はゆっくりと頷いた。
「あの…昨日まで…学校に登校しなきゃで…。終わってから行ったんだけど…いなくて…。あの…私…」
来ていてくれたのか。
その事実が嬉しくて、不意に泣きそうになった。
立ち上がって、目の前で不安そうな顔をする彼女を抱き締める。
「え?!に、西川くん?!」
慌てる彼女はお構いなしで、俺は抱き締める力を強くする。
溢れそうになった涙を堪えて、小さな声で呟いた。
「ありがとう…。来てくれて…。」
絶対に来ないと思っていた。
鼓動が速くなって、彼女への想いが溢れていく。
「好き…。」
そう呟けば、彼女は一瞬体を硬直させたが、次の瞬間、私もと口にした。
「え…」
ばっと体を離して彼女を見つめる。
頬を染めた彼女が、俺から視線を反らして俯く。
「…あの…私も…西川くんのこと…好きです…。去年から…ずっと…。」
一瞬、頭が真っ白になった。
彼女が今何て言ったのかが分からなかった。
『西川くんのこと…好きです…。』
脳内でもう一度再生された彼女の声で、漸く理解ができた。
「沢村…。」
そう呟いて、また彼女を自分の腕の中に収めた。
おずおずと背中に回された手が嬉しくて。
より一層抱き締める力を強くした。
「やっぱり、来てくれてたんだ…。」
俺の言葉に、彼女はゆっくりと頷いた。
「ごめん…。今年はここに来るの遅くなった…。」
「そんなこと!来てくれたの…嬉しかった…。でもそっか…。すれ違ってたんだね。」
ふふっと、彼女は笑った。
「…会えて…良かった…。…これが繋いでくれたのかな…。」
言いながら、ポケットからスマホを取り出した。
チリンッと音を立てた風鈴がゆらゆら揺れる。
「あ…。」
目を見開いて声を漏らした彼女は、ぱっと視線を外すと鞄を漁り始めた。
「これ。」
チリンッとまた、風鈴の音が響く。
けれどそれは俺が持っている風鈴ではなく、彼女が持つピンク色の風鈴だった。
「…持ってて…くれたんだ…。」
懐かしいその風鈴に、不意に笑みがこぼれた。
彼女はもちろんと言うと、優しい笑みを浮かべながら俺の方に視線を向けた。
「これを見て、いつも西川くんを思い出してた…。」
照れくさそうに笑う彼女に、胸が苦しいくらいに熱くなる。
「俺もずっと…沢村のこと考えてた…。」
家族でどこかに行く度に、思い出が増えていく度に、今度は沢村にも見せてあげたいと思った。
母さんと父さんが見せてくれた景色を。
空を見上げれば、雲ひとつない青空が輝いて見えた。
「西川くん…。」
ふと名前を呼ばれて、彼女の方に視線を向ける。
眉を下げて笑う彼女が、どこか切なげに見えて顔をしかめた。
「さわ」
「何かあった…?」
「え…?」
「…すごく…悲しそうに見えて…。」
その言葉の意味が分からずに、俺は首を傾げた。
「俺…今結構嬉しい方なんだけど…。沢村と会えて…。両想いになれて…。」
「…それは…伝わってきてるよ…。でもそうじゃなくて…。ごめんなさい…。私の勘違いかもしれないけど…。ふとしたときに、悲しそうに見える…。もし、何かあるなら…私、話聞くよ…?」
勘違いならごめんなさいと、彼女はまた頭を下げた。
悲しそうに見える。
その言葉で、思い浮かんだのは母の顔だった。
もしかしたら俺は、無意識に怖がってるのかもしれない。
母の死を。
大人ぶって理解したつもりでも、悲しいことに代わりはない。
だって人が死ぬんだ。
それも家族だ。
自分を存在させてくれた。
自分を育ててくれた。
自分を愛してくれた。
かけがえのない家族が。
そう思ったら、力が抜けた。
涙が溢れそうになって、必死に唇を噛み締めて堪える。
「西川くん…。」
そんな俺の手を、彼女はそっと握ってきた。
「…我慢…しないで…。強がらないで…。悲しいときは…泣いて良いんだよ…。私が…いるから…。」
「…っ…」
あまりにも優しい彼女の声音に、ぽろっと涙が溢れた。
泣きたくない。
見られたくない。
そう思って涙を止めようとすれば、不意に彼女に抱き締められる。
「…沢山泣いて…気が済んだら笑えば良いから…。だから」
泣いていいんだよ。
いつの日か言われた、母の声と重なった。
『陸はすぐ我慢するんだから。泣きたいときは泣きなさい。沢山泣いて、気が済んだら笑えば良いから。だから、今は泣いていいのよ。』
「…っ…」
泣いて、泣いて。
気が済まないときはどうしたらいい?
溢れ出てくる涙を止めることはもうできなくて。
強く抱き締めてくれる彼女の体を、俺もまた抱き締めた。
「…母さんが…死ぬ…。父さんを…空を…俺を置いて逝っちゃう…。」
冷たくなった母の体を思い出す。
呼び掛けても。
体を揺すっても。
動かなかった母。
泣き崩れる父と弟。
その時も俺は、涙を流すことは出来なかった。
実感がなかった。
母の葬儀が終わってやっと、俺は母がいなくなったことを理解した。
体が震える。
あんな思い、したくない。
なのに、母はいなくなる。
この世から。
俺たちを。愛する家族を置いて。
「西川…くん…。」
彼女の震えたような声に、ふっと我に返った。
彼女の体が震えていた。
「…私には分からない…。ごめんなさい…。」
そっと俺から体を離して、彼女は目に涙を溜めながら俺を見上げる。
「気持ち…分かってあげられないけど…。大切な人がいなくなるのが分かってるのは、怖いことだと思う…。でも…だからこそ沢山思い出作れる…。沢山ありがとうって言おう…。沢山笑い合おう。我慢しないで泣き合おう。お母さんの前で我慢しちゃうなら、私の前では我慢しないで。こうやって泣いて良いから。」
そう言うと、もう一度彼女に抱き締められる。
その言葉が。その温もりが。そっと俺の心に入ってくる。
「泣いても、泣いても、その気持ちは収まらないと思う…。きりがないかもしれないけど、泣くのを我慢するのは駄目だから…。」
「…ごめっ…。ごめんっ…。」
彼女にすがるように、俺は泣いた。
泣いて、泣いて。
今まで溜まっていたものが全部流れていく。
その間もずっと、彼女は俺を抱き締めていてくれた。