サプライズは素直に受け取って。
epilogue
ヴォーン ヴォーン!!
ヴォーン ヴォーン ヴォーン ヴォーン!!
どこの部屋かは不明だが、朝から騒がしい音に起こされた。
「っん?何の音?」
ベッドに手を伸ばすと暖かいぬくもりはほんの少しだけ残っており、僕の触れたい人がいない。
手を伸ばして探すが何処にもいない。
「いない。。。!?」
ドカドカドカ!!
飛び起きた勢いがコントロールできず、更には慌て過ぎてベッドから落ちてしまい乾いた笑いがでた。
もう一度、バサッ!!っと布団をめくり確かめるがやはり、触れたい人がいなかった……。
「どこに行った!?
…いや。…違うな……何をしている?の方が正しいな。」
バタバタバタバタ!!ガチャーー!!
「うっわあ~~!!
どっ、どうしたの!?
え!?ベッドから落ちたの!?
ものっ凄い音がしたけど……。
だっだっ大丈夫?」
衝撃音が聞こえたのか慌てて寝室へと来てくれた愛おしい人。
何故、僕がベッドから落ちた理由が寝ぼけてなのか。寝相を変えた時に落ちたと思っているのか。訳が分からないと言わんばかりに頭を傾け不思議そうな顔をしている。
(はあ。良かった。居た。)
居なかったら困るが。