2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
ようやく視線を外し、樹さんは前を向いて歩き出した。
どうしよう……
体が熱くてドキドキする。
何とか呼吸を整えようとしても、心臓の鼓動がなかなか治まらない。
横にいる樹さんの顔も、恥ずかしくて全く見れなかった。別に付き合ってるわけでもないのに、なぜこんなにも動揺しているのか、自分でもよくわからない。
やっと駅に着き、切符を買って電車に乗り込んだ。
樹さんは、わざわざ私の最寄り駅まで一緒に来てくれた。
「今日はありがとうございました。また明日、会社で」
「ああ、また明日。あのさ……」
私は、その先の言葉を待った。
「いや、いい。今日はゆっくり休め。明日からもプロジェクト頼む」
改札をくぐって、後ろも振り向かずに帰ってしまった。
樹さんが何を言いかけたのか、知りたい気持ちはあったけど……
彼女でもない私には、しつこく聞くことはできなかった。
どうしよう……
体が熱くてドキドキする。
何とか呼吸を整えようとしても、心臓の鼓動がなかなか治まらない。
横にいる樹さんの顔も、恥ずかしくて全く見れなかった。別に付き合ってるわけでもないのに、なぜこんなにも動揺しているのか、自分でもよくわからない。
やっと駅に着き、切符を買って電車に乗り込んだ。
樹さんは、わざわざ私の最寄り駅まで一緒に来てくれた。
「今日はありがとうございました。また明日、会社で」
「ああ、また明日。あのさ……」
私は、その先の言葉を待った。
「いや、いい。今日はゆっくり休め。明日からもプロジェクト頼む」
改札をくぐって、後ろも振り向かずに帰ってしまった。
樹さんが何を言いかけたのか、知りたい気持ちはあったけど……
彼女でもない私には、しつこく聞くことはできなかった。