2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
クリスマス・イブの夜に
会社に来ても、朝からすごくソワソワする。
約束の日を迎え、全く気持ちが落ちつかなかった。
「いよいよ今日だね、クリスマス・イブ」
真奈はニタニタして私に言った。
良介君も一緒に3人でクリスマス・イブを過ごそうと誘われ、真奈にだけは樹さんのことを話していた。
もちろん、樹さんに誘われていなくても、2人の邪魔をするつもりはなかったけど。
「いよいよって、別に……」
「別にじゃないよ。あの超イケメンの樹さんと2人きりだよ。もう、絶対何かあるよ」
「そんなんじゃないって言ったでしょ。樹さんはね、ただ優しいんだよ。いろいろあった私を心配してくれて。私にだけじゃない……樹さんは誰にでも優しい人なんだと思う」
樹さんの優しさには、本当に救われてる。
でも、それは私への愛情じゃないこともわかってる。
「好きでもない女に、クリスマス・イブを2人で過ごそうなんて言わないよ、普通」
「もう、真奈、変なこと言わないでよ。そんなこと言ったら変に意識しちゃうじゃない。でも、本当に、樹さんは私に同情してるだけなんだ……残念だけど」
約束の日を迎え、全く気持ちが落ちつかなかった。
「いよいよ今日だね、クリスマス・イブ」
真奈はニタニタして私に言った。
良介君も一緒に3人でクリスマス・イブを過ごそうと誘われ、真奈にだけは樹さんのことを話していた。
もちろん、樹さんに誘われていなくても、2人の邪魔をするつもりはなかったけど。
「いよいよって、別に……」
「別にじゃないよ。あの超イケメンの樹さんと2人きりだよ。もう、絶対何かあるよ」
「そんなんじゃないって言ったでしょ。樹さんはね、ただ優しいんだよ。いろいろあった私を心配してくれて。私にだけじゃない……樹さんは誰にでも優しい人なんだと思う」
樹さんの優しさには、本当に救われてる。
でも、それは私への愛情じゃないこともわかってる。
「好きでもない女に、クリスマス・イブを2人で過ごそうなんて言わないよ、普通」
「もう、真奈、変なこと言わないでよ。そんなこと言ったら変に意識しちゃうじゃない。でも、本当に、樹さんは私に同情してるだけなんだ……残念だけど」