2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
「樹さん、私のこと、本当に心配してくれてるんですね。ごめんなさい、私がまだ不安定だから……」
「……もうすぐ着く」
樹さんからは、その言葉しか返ってこなかった。
何を話せばいいのかわからない。
樹さんは、次々に言葉が出てくる柊君とは全然違う。
1つ1つの言葉を慎重に、そして、大切に……つむぎ出してるように感じた。
「着いた」
「うわぁ、すごいです! 素敵……」
車から目の前に広がるパノラマの夜景。
夜の暗闇の中、宝石を散りばめたみたいにキラキラしてる。
一瞬、胸がキュッとなって涙をこらえた。
高台にあるこの場所は、とてつもなく静かで、住宅もなく他に車もいない。
完全に2人きりだ。
「こっちに帰ってきていろいろ探した。ここなら誰もいないし、ゆっくり夜景を楽しめる」
「樹さん、この場所をわざわざ探してくれたんですか?」
「夜景……見たかったから。なかなかこんな機会ないしな」
「ありがとうございます。すごく素敵です」
「……もうすぐ着く」
樹さんからは、その言葉しか返ってこなかった。
何を話せばいいのかわからない。
樹さんは、次々に言葉が出てくる柊君とは全然違う。
1つ1つの言葉を慎重に、そして、大切に……つむぎ出してるように感じた。
「着いた」
「うわぁ、すごいです! 素敵……」
車から目の前に広がるパノラマの夜景。
夜の暗闇の中、宝石を散りばめたみたいにキラキラしてる。
一瞬、胸がキュッとなって涙をこらえた。
高台にあるこの場所は、とてつもなく静かで、住宅もなく他に車もいない。
完全に2人きりだ。
「こっちに帰ってきていろいろ探した。ここなら誰もいないし、ゆっくり夜景を楽しめる」
「樹さん、この場所をわざわざ探してくれたんですか?」
「夜景……見たかったから。なかなかこんな機会ないしな」
「ありがとうございます。すごく素敵です」