2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
「嫌じゃなかった。あのままずっと抱きしめられてたら私……」
樹がいなくなって、思わずつぶやいた。
きっとあのままだったら、私は何も考えられなくて、樹に身を任せてしまったかも知れない。
でも、そんなのはダメだよね。柊君への思いも、まだ吹っ切れてないのに。
いやだ……まだ鼓動が治まらない。
私はいったい誰が好きなの?
本当にこれからどうすればいいの?
何度も何度も考えるけど、やっぱり答えなんて出てこない。
樹の香りが、私の体にまだほのかに残ってる。セクシーな大人な香りに、もうどうにかなってしまいそうだった。
正直、樹には、柊君以上に男性としての魅力を感じる。穏やかで優しく……でも、ちょっと強引。
だけど、彼のミステリアスな部分に心を許しきれてない自分もいる。
それに、私の中で、すぐ側にいる樹が、時々柊君と重なってしまうことも……否定はできなかった。
樹がいなくなって、思わずつぶやいた。
きっとあのままだったら、私は何も考えられなくて、樹に身を任せてしまったかも知れない。
でも、そんなのはダメだよね。柊君への思いも、まだ吹っ切れてないのに。
いやだ……まだ鼓動が治まらない。
私はいったい誰が好きなの?
本当にこれからどうすればいいの?
何度も何度も考えるけど、やっぱり答えなんて出てこない。
樹の香りが、私の体にまだほのかに残ってる。セクシーな大人な香りに、もうどうにかなってしまいそうだった。
正直、樹には、柊君以上に男性としての魅力を感じる。穏やかで優しく……でも、ちょっと強引。
だけど、彼のミステリアスな部分に心を許しきれてない自分もいる。
それに、私の中で、すぐ側にいる樹が、時々柊君と重なってしまうことも……否定はできなかった。