2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
でも、それが柊君の恋愛感。
今の言葉も、ものすごく頑張って出した答えなのかも知れないけど……
やっぱり、私、怖いよ。
また、あんな暗闇の中に落ちるのは……
あの時、そこから救い出してくれた樹がいたから、私は何とか這い上がれた。
今の私には樹がいる――
「ごめん、柊君。私、今は……」
でも、言えなかった。
樹を好きだって……
「僕は柚葉を諦められない。勝手だってわかってても、樹が柚葉を好きだって知ってても、毎日寂しくて寂しくて仕方ないんだ」
目を潤ませる柊君を見るのはつらかった。
だけど……
「そんなこと言わないで。私はもう前みたいに柊君を愛せないよ。やり直しなんて絶対にできない」
その時、柊君のスマホが鳴った。
相手は、樹だったみたいだ。
「もしもし樹? うん、今、柚葉といる。話したいことがあったから」
柊君は、樹にそう言った。
今の言葉も、ものすごく頑張って出した答えなのかも知れないけど……
やっぱり、私、怖いよ。
また、あんな暗闇の中に落ちるのは……
あの時、そこから救い出してくれた樹がいたから、私は何とか這い上がれた。
今の私には樹がいる――
「ごめん、柊君。私、今は……」
でも、言えなかった。
樹を好きだって……
「僕は柚葉を諦められない。勝手だってわかってても、樹が柚葉を好きだって知ってても、毎日寂しくて寂しくて仕方ないんだ」
目を潤ませる柊君を見るのはつらかった。
だけど……
「そんなこと言わないで。私はもう前みたいに柊君を愛せないよ。やり直しなんて絶対にできない」
その時、柊君のスマホが鳴った。
相手は、樹だったみたいだ。
「もしもし樹? うん、今、柚葉といる。話したいことがあったから」
柊君は、樹にそう言った。