2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
佐藤君と戦ってくれたあの姿。
思い出すと、まるで映画のワンシーンみたいにすごく迫力があってカッコよかった。
「柊君って、すごく強いんだね。ちょっと、びっくりした」
正直、スポーツマンだった佐藤君には敵わないと思った。
「そう? 学生の頃、空手をね。これでも、都大会で優勝したことあるんだよ。でも良かったよ。あの頃は何気なしにやってたけど、そのおかげで柚葉を守れたんだから。もし、柚葉に何かあったら、僕は……」
うつむく柊君。
「ごめんね、本当に。私が悪かったの。柊君に嫌われてしまうのがすごく怖くて。でも、これからはちゃんと何でも話すから、だから許して」
「許すも何も怒ってなんかないよ。さっきも言ったけど、僕が柚葉を嫌いになるなんて絶対に有り得ないから。心配しなくて大丈夫。柚葉に何もなくて良かったって、ただそれだけ」
「本当にありがとう。柊君がいてくれて本当に良かった」
顔を近づけて、優しく微笑んでくれるいつもの穏やかな柊君。この愛情の深さに、私は、ただただ感謝しかなかった。
思い出すと、まるで映画のワンシーンみたいにすごく迫力があってカッコよかった。
「柊君って、すごく強いんだね。ちょっと、びっくりした」
正直、スポーツマンだった佐藤君には敵わないと思った。
「そう? 学生の頃、空手をね。これでも、都大会で優勝したことあるんだよ。でも良かったよ。あの頃は何気なしにやってたけど、そのおかげで柚葉を守れたんだから。もし、柚葉に何かあったら、僕は……」
うつむく柊君。
「ごめんね、本当に。私が悪かったの。柊君に嫌われてしまうのがすごく怖くて。でも、これからはちゃんと何でも話すから、だから許して」
「許すも何も怒ってなんかないよ。さっきも言ったけど、僕が柚葉を嫌いになるなんて絶対に有り得ないから。心配しなくて大丈夫。柚葉に何もなくて良かったって、ただそれだけ」
「本当にありがとう。柊君がいてくれて本当に良かった」
顔を近づけて、優しく微笑んでくれるいつもの穏やかな柊君。この愛情の深さに、私は、ただただ感謝しかなかった。