2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
空港に到着し、私達は樹さんを待った。
何だか少し緊張する。
いよいよ柊君の弟に会えるんだ。
次から次に飛行機から降り立つたくさんの人々。
その中から、樹さんを探す柊君。
そして、柊君が大きく手を振りながら叫んだ。
「樹!! ここ!」
1人の男性が、かなり向こうからこちらに気づき、片手をサッとあげて柊君に応えた。さすが兄弟だ。柊君の声は聞き慣れているのだろう。
ゆっくりと私達に近づいてくる男性。
その人を見て、私は思わず息を飲んだ。
嘘みたい――
「柊君が2人!?」
驚いて慌ててる私を見て、隣で柊君がくすくす笑ってる。
「おかえり、樹」
「ああ。ただいま、柊」
2人は、顔、スタイル、話す声までほとんど同じだった。
確かに、声は柊君の方が少し優しくて柔らかい感じで、樹さんはちょっとクールで冷静な感じだけど。
それにしても、こんなに似てるなんて……
「驚いた? 柚葉」
「う、うん。すごくびっくりした」
何だか少し緊張する。
いよいよ柊君の弟に会えるんだ。
次から次に飛行機から降り立つたくさんの人々。
その中から、樹さんを探す柊君。
そして、柊君が大きく手を振りながら叫んだ。
「樹!! ここ!」
1人の男性が、かなり向こうからこちらに気づき、片手をサッとあげて柊君に応えた。さすが兄弟だ。柊君の声は聞き慣れているのだろう。
ゆっくりと私達に近づいてくる男性。
その人を見て、私は思わず息を飲んだ。
嘘みたい――
「柊君が2人!?」
驚いて慌ててる私を見て、隣で柊君がくすくす笑ってる。
「おかえり、樹」
「ああ。ただいま、柊」
2人は、顔、スタイル、話す声までほとんど同じだった。
確かに、声は柊君の方が少し優しくて柔らかい感じで、樹さんはちょっとクールで冷静な感じだけど。
それにしても、こんなに似てるなんて……
「驚いた? 柚葉」
「う、うん。すごくびっくりした」