2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
柊君と2人だけの時間が、私の1番好きな時間。
今から日曜日が待ち遠しい。
デートの約束ができたからか、その後はものすごく仕事が捗って、早めに今日の分を済ませることができた。


私は自然にこぼれる笑みを堪えながら、会社を出て、マンションに戻った。
部屋に入ると、すぐに夕食とお風呂を済ませ、ソファに座って読みかけの恋愛小説を開いた。ちょうどイケメン社長がヒロインの女子社員と会話してるシーンだ。何気ないやり取りに頬が緩んでしまう。


読み進めていたら、何だか急に柊君の声が聞きたくなった。


柊君と2人だけの時間が、私の1番好きな時間。
今から日曜日が待ち遠しい。


私は自然にこぼれる笑みを堪えながら、会社を出て、マンションに戻った。
部屋に入ると、すぐに夕食とお風呂を済ませ、ソファに座って読みかけの恋愛小説を開いた。ちょうどイケメン社長がヒロインの女子社員と会話してるシーンだ。何気ないやり取りに頬が緩んでしまう。


読み進めていたら、何だか急に柊君の声が聞きたくなった。


今日1日大変だった柊君に悪いと思いながらも、話したい衝動が抑えられない。あの優しい笑顔が頭に浮かんで消えてくれない。
我慢できずに、私はとうとうスマートフォンの画面に柊君の名前を表示させた。


「どうしたの? 柚葉、大丈夫?」


柊君はすぐに出てくれて、快く私に付き合って、優しい声で話をしてくれた。


「疲れてるのにごめんね」


「そんなこと気にしないで。大丈夫だよ」


柊君の声……すごく癒される。
私達は、夜中を回る頃までいろんなことを話した。


そして、「おやすみ」とささやき合って会話を終え、私はベットに入った。
しばらくは、幸せ過ぎて夢見心地だった。
そのうち、温かい羽毛布団は、仕事で疲れた私の体を包み込み、気持ち良い眠りを誘った。
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