2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
大事な話し合い
次の朝がやってきた……
正直、昨日、あれからのことはあまりよく覚えていない。


本当なら楽しかったことを日記に書いたはずなのに、ノートすら目に入らず、私は、お風呂でも、ベッドでも、ずっと泣いてたような気がする。
おかげで顔が変だよ、目が腫れて赤いし。


会社、行きたくない……
誰にも会いたくない。


だけど……
プライベートと仕事は関係ない。
プロジェクトに尽力したいって決めたんだから、ズル休みはできない。


自分の心を必死に励まし、鉛のように重たい体を引きずるようにして、私は何とか会社に向かった。


当たり前だけど、社長室には柊君がいる。
昨夜はもう、柊君からの連絡はなかった。
もちろん、その方が良かった。きっと電話が鳴ったとしても何も話せなかっただろうし、メールも返せなかっただろうから。
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