2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
会ったばかりの人に話せることじゃない。
しかも、樹さんはちょっと怖いし。
「お前、嘘が下手過ぎる。朝は目が腫れてたし、今日は柊と一言も話してないだろ」
うわ、鋭い。
「ケンカでもしたのか?」
「あの、放っておいてもらえますか? 樹さんには関係ないんで」
「関係なくない。今日1日、柊の覇気が感じられなかった。無理して頑張ってる感じだ。柊があんなだと仕事に支障が出る」
そんな……
そんなに柊君は落ち込んでるの?
本当は私のこと、どう思ってるんだろう?
やっぱり、柊君の気持ちを聞きたい。
今の柊君の素直な気持ちを。
「樹さん、ごめんなさい。確かにケンカみたいな感じになってます。でも、柊君とは今夜ちゃんと話そうと思ってますから」
「結構、大変そうだな」
樹さんは、私の顔をじっと見ながら言った。
そんな、ジロジロ見ないでほしい。
今日の顔は、きっと、今まで生きてきた中で1番最悪だろうから。
しかも、樹さんはちょっと怖いし。
「お前、嘘が下手過ぎる。朝は目が腫れてたし、今日は柊と一言も話してないだろ」
うわ、鋭い。
「ケンカでもしたのか?」
「あの、放っておいてもらえますか? 樹さんには関係ないんで」
「関係なくない。今日1日、柊の覇気が感じられなかった。無理して頑張ってる感じだ。柊があんなだと仕事に支障が出る」
そんな……
そんなに柊君は落ち込んでるの?
本当は私のこと、どう思ってるんだろう?
やっぱり、柊君の気持ちを聞きたい。
今の柊君の素直な気持ちを。
「樹さん、ごめんなさい。確かにケンカみたいな感じになってます。でも、柊君とは今夜ちゃんと話そうと思ってますから」
「結構、大変そうだな」
樹さんは、私の顔をじっと見ながら言った。
そんな、ジロジロ見ないでほしい。
今日の顔は、きっと、今まで生きてきた中で1番最悪だろうから。