お前の隣は俺だけのもの。
「授業終わりなー」
数学の担当でもある、担任の橘先生の声が響き渡る。
それと同時におしゃべりや次の授業の準備を始めるクラスメイトたち。
クラスメイト……、特に女子の多くは休み時間のたびに碧の席に集まるんだ。
ほら。
今だって碧の席に笑顔を振りまき、身だしなみを整えながら向かってきている。
そんな女の子たちに、少しイラッとしてしまう自分がいる。
ああっ、ヤキモチ妬く自分は嫌なのに!
そう思って頭を抱えたくなった瞬間。
左腕を握られ、バランスを崩す私。
顔を上げれば、碧が私の左腕を掴んで立っていた。
「えっ。な、なに……?」
「ちょっと来て」
「えっ!? 碧!?」
碧に引っ張られるように教室を出て行く私。
女の子たちの視線がナイフのように鋭かった。
こわいって!
碧に引きずられながら教室を出て、連れて行かれた先は少し歩いたところにある空き教室。
「碧!?」
碧は空き教室に入ったと思うと、パシンッと扉を閉めた。
空き教室は少し埃っぽかった。
そんな教室に碧と2人きり。
碧が掴んでいた私の手を離す。
数学の担当でもある、担任の橘先生の声が響き渡る。
それと同時におしゃべりや次の授業の準備を始めるクラスメイトたち。
クラスメイト……、特に女子の多くは休み時間のたびに碧の席に集まるんだ。
ほら。
今だって碧の席に笑顔を振りまき、身だしなみを整えながら向かってきている。
そんな女の子たちに、少しイラッとしてしまう自分がいる。
ああっ、ヤキモチ妬く自分は嫌なのに!
そう思って頭を抱えたくなった瞬間。
左腕を握られ、バランスを崩す私。
顔を上げれば、碧が私の左腕を掴んで立っていた。
「えっ。な、なに……?」
「ちょっと来て」
「えっ!? 碧!?」
碧に引っ張られるように教室を出て行く私。
女の子たちの視線がナイフのように鋭かった。
こわいって!
碧に引きずられながら教室を出て、連れて行かれた先は少し歩いたところにある空き教室。
「碧!?」
碧は空き教室に入ったと思うと、パシンッと扉を閉めた。
空き教室は少し埃っぽかった。
そんな教室に碧と2人きり。
碧が掴んでいた私の手を離す。