お前の隣は俺だけのもの。
まあ、もしかしたら今届いたメールの送り主は怜央や潤の可能性もあるし……。


いや。

それはないか。

彼らなら、『メール打つより直接会ったほうが早い』とか言って押しかけてきそうだもん。


私はスカートのポケットから携帯を取り出す。

手が震えているのが分かる。

碧をちらりと盗み見れば、相変わらず鋭い目つきだった。


携帯の画面に目線を戻す。

震える手で、メール受信ボックスを開く。


1件。

メールが届いていた。


『残り4日。期限までに九条 碧のスキャンダル動画を送ること。協力を頼む』


……スキャンダル動画?

それって……。
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