お前の隣は俺だけのもの。
「陽菜ちゃんって子供っぽいけど、かわいいよねぇ」



怜央がフォローをしてくれる。

それに頷く潤。



「かわいいな」

「この栗色のふわふわな髪! ずっと触っていたい!」



怜央が私に近寄ったと思ったら、私の髪の毛をいじりだす。

髪を撫でてくれている、というか。

半分抱きしめられているような気も……。



「もうっ! 離れてよ!」

「やだねーっ」



私に触れてくる怜央を突き返していると、向かいのソファから真っ黒なオーラを感じた。


恐る恐る、碧を見ると。

ご機嫌が悪そうだった。

口角は上がっているのに、目が笑っていない。

怖いって!
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