お前の隣は俺だけのもの。
「じゅんじゅんって本当は優しいもん」
「じゅんは1回でいい」
あれ?
この会話も以前したことある気がするぞ?
同じことは繰り返す、ってよく言うもんね!
「えー。じゃあさぁ」
怜央が文芸部の部室の中に入ってくる。
ちょっ!
機密資料がここにはいっぱいあるのに!
と、思ったけど、あえて機密資料と言うのであれば、凛ちゃんの小説くらいだ。
怜央は私の隣まで来たと思ったら、腰をかがめた。
椅子に座っていた私と目線が同じになる。
そのまま、ぽんっと私の頭に手を置いて怜央は耳打ちしてきた。
「陽菜ちゃんの好きな人は誰?」
ぼんっ! と顔が赤くなる私。
近い!
距離が近いって!
耳に息がかかったよ!?
仮にも、怜央は男子なんだから、距離感っていうのが……っ!
「あれ? 陽菜ちゃん、顔赤いー」
「それは誰のせいだと!」
私が反論していると、目の前で凛ちゃんが顎に手を当ててなにかを考えているような素振りをする。
それからしばらくして。
「陽菜さんの好きな人って、水樹くんなんですか?」
「……え?」
目をパチクリさせる私。
いや、なぜそうなった。
怜央のことは普通に好きだけど、恋愛感情じゃない。
「じゅんは1回でいい」
あれ?
この会話も以前したことある気がするぞ?
同じことは繰り返す、ってよく言うもんね!
「えー。じゃあさぁ」
怜央が文芸部の部室の中に入ってくる。
ちょっ!
機密資料がここにはいっぱいあるのに!
と、思ったけど、あえて機密資料と言うのであれば、凛ちゃんの小説くらいだ。
怜央は私の隣まで来たと思ったら、腰をかがめた。
椅子に座っていた私と目線が同じになる。
そのまま、ぽんっと私の頭に手を置いて怜央は耳打ちしてきた。
「陽菜ちゃんの好きな人は誰?」
ぼんっ! と顔が赤くなる私。
近い!
距離が近いって!
耳に息がかかったよ!?
仮にも、怜央は男子なんだから、距離感っていうのが……っ!
「あれ? 陽菜ちゃん、顔赤いー」
「それは誰のせいだと!」
私が反論していると、目の前で凛ちゃんが顎に手を当ててなにかを考えているような素振りをする。
それからしばらくして。
「陽菜さんの好きな人って、水樹くんなんですか?」
「……え?」
目をパチクリさせる私。
いや、なぜそうなった。
怜央のことは普通に好きだけど、恋愛感情じゃない。