お前の隣は俺だけのもの。
碧を相手に恋愛感情を持つのは、前途多難だと思うけど。



「頑張ってみる」



いつか、碧が私を見てくれる日を願って。



「応援しています」



凛ちゃんが微笑んでくれる。

頑張ろう。

結果はどうあれ、私の出来ることをできる限りやりたい。



「凛ちゃんありがとう!」

「いえ。私は話を聞いていただけです」

「それが嬉しいんだよー」



涙が笑顔に変わる。

やっぱり、友達っていいな。

そう思えた時間だった。



「凛ちゃんも、好きな人が出来たら教えてね!」

「……はい」



微笑む凛ちゃんの本当の気持ちを、私は知らなかった。
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