お前の隣は俺だけのもの。
「碧の仕事場、分かるよね?」

「九条の?」

「そうそう」



潤は少しの間を空けてから、『んー』とか『あー』とか言い出した。

さっきの怜央と同じ行動していることに、心の中で笑ってしまった。

というか、仕事場知っているなら教えてくれたっていいじゃん。


そんな私に視線を向ける潤と怜央。



「岩倉」

「はい」



潤が真顔で私の名前を呼ぶ。

つられて、私も真顔になる。



「連れて行ってもいいけど、後悔するなよ」

「……後悔?」



潤の言葉は、後に痛感することになる。
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