Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】
でも冷静に考えてみたら結構図々しいというか、確かにやってみたい気があるけど、同じ学校の男子で構成されたグループに他校の女子が入るのってどうなんだろ。
しかも今さっき出会ったばかりなのに。
流石の私も身の程を弁えるべきだと遠慮しがちになってしまう。


「感覚さえ掴めばあとは慣れじゃん?ピアノ経験者なら素人よりは覚えも早いだろうし」
「あのお嬢様学校に通ってるくらいだから呑み込みは良い方でしょ?」
「なぁに案ずることはない。キーボードならこのお兄さんが教えてあげるからよ」
「確かにそうね。良かったじゃない、リューに教われば絶対上達早いわよ」


大人組の会話をポカンと口を開けたまま聞いてると、不意をついたように「何事も挑戦あるのみ」と可愛らしくウインクしてきた猫耳帽子のお姉さんに、相槌を打つツンツン頭のお兄さん。
< 16 / 80 >

この作品をシェア

pagetop