Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】
♪
「では月岡さん、お気を付けて」
「うん、また明日ね」
どこか壁を感じる言葉遣いの友人らに別れを告げ学校を出てからは、真っ先に駅に向かった。
自宅の方角に走る電車に揺られながら、いくつか駅を通過したところで下車する。
ちなみにここは自宅から最寄りの駅ではない。つまり私は寄り道をするのだ。
立派な図書館付近の路地をしばらく歩いていると、美容院とコンビニの間に申し訳なさそうにある古びた建物が見えてきた。
私はそれに自然と笑みを浮かべながら、サイドで三つ編にしていた髪を解き、未だに邪魔と感じる伊達眼鏡を外す。
こうして絵に描いたような優等生像をあえて作っているのは、学校ではあくまで真面目な印象を周囲に植え付けるためだ。
その取り繕った姿から解放された私は、ウキウキしながらライブハウスのドアを開けた。
「では月岡さん、お気を付けて」
「うん、また明日ね」
どこか壁を感じる言葉遣いの友人らに別れを告げ学校を出てからは、真っ先に駅に向かった。
自宅の方角に走る電車に揺られながら、いくつか駅を通過したところで下車する。
ちなみにここは自宅から最寄りの駅ではない。つまり私は寄り道をするのだ。
立派な図書館付近の路地をしばらく歩いていると、美容院とコンビニの間に申し訳なさそうにある古びた建物が見えてきた。
私はそれに自然と笑みを浮かべながら、サイドで三つ編にしていた髪を解き、未だに邪魔と感じる伊達眼鏡を外す。
こうして絵に描いたような優等生像をあえて作っているのは、学校ではあくまで真面目な印象を周囲に植え付けるためだ。
その取り繕った姿から解放された私は、ウキウキしながらライブハウスのドアを開けた。