Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】
ちなみにかおるこそ、前述したキーボード担当として途中からGalaxy☆Quintetに加入した唯一の女子メンバーだ。
しかもバンド活動とはまるで無縁のようなお嬢様女子校に通う、とんでもないギャップの塊。
俺はかおるのそんなところに、ぶっちゃけかなり魅力を感じている。

テーブルを挟んで向かいに座るかおるの方を見やると、金子とドリンクバーのメニュー表を見ながら談笑していた。
くそ、金子のやつめ、この前かおるには興味がないとスカした顔で言っておきながらなんだその楽しそうな顔は。
実に気に入らないぞ。なんて嫉妬したところで、俺がそれを上辺に出すことは無い。
水前寺にからかわれるのがオチだからな。


「私ちょっと涼みに行ってくるね」


木之本がまた一曲歌い終わり、次の曲が始まる前にかおるが部屋を出ていった。
確かに冷房がきいているとは言え、さっきからハイテンションで騒いでいる奴がいるせいか少し暑い気もするな。
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