Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】
かおるにリスクを背負わせてしまっているという事実と、もっとかおると一緒に過ごしたいという欲求が、脳内で激しくせめぎ合っている。
俺が悶々とする傍ら、かおるが訊ねてきた。
「ねぇ、私がみんなと初めて合った日のこと覚えてる?」
「え……、そりゃもちろん」
「その時ボーカルやってたのって火野だったじゃない?」
「そういえばそうだったな」
基本的にボーカルは木之本の担当で、俺と金子がハモリに回っているのだが、あの時に歌っていた曲は木之本が「火野の声の方が合ってんじゃね」と珍しく譲ってきたのがキッカケで、俺がマイクの前に立っていたのだ。
ちなみに水前寺はめちゃくちゃ音痴で、以前自分もボーカルをやりたいと駄々をこねていたが、木之本にキッパリ却下されていた。
あの時は水前寺が俺とコンビを組みたいとか言いだしたせいで、こっちまでとばっちり食らって大変だったな。
俺が悶々とする傍ら、かおるが訊ねてきた。
「ねぇ、私がみんなと初めて合った日のこと覚えてる?」
「え……、そりゃもちろん」
「その時ボーカルやってたのって火野だったじゃない?」
「そういえばそうだったな」
基本的にボーカルは木之本の担当で、俺と金子がハモリに回っているのだが、あの時に歌っていた曲は木之本が「火野の声の方が合ってんじゃね」と珍しく譲ってきたのがキッカケで、俺がマイクの前に立っていたのだ。
ちなみに水前寺はめちゃくちゃ音痴で、以前自分もボーカルをやりたいと駄々をこねていたが、木之本にキッパリ却下されていた。
あの時は水前寺が俺とコンビを組みたいとか言いだしたせいで、こっちまでとばっちり食らって大変だったな。