Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】
女である私の声だとグループのイメージ崩れちゃうんじゃないか、それが不安だ。
それに限られた曲数しかお披露目できない場に、私の曲を取り入れるのは勿体ないというか、せっかくの機会だからこそ慣れた曲を並べるべきじゃないだろうか。

しかしそう反論しても、スバルはこの前のカラオケで聴いた私の歌声をいたく気に入っているらしく、この思いを捻じ曲げる気はないと言い張った。
仕舞いにはみんなスバルの味方について私をプッシュしてきたから、白旗をあげた私は早速作詞に取り掛かることにした次第なのだけれど。


「うーん、難しいなぁ……」


手にしているまっさらな状態のメモ帳を、もう片方の手で握っているボールペンの先で何度も小突く。
< 52 / 80 >

この作品をシェア

pagetop