Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】
しかし目に映った人物には思わず目を丸くしてしまった。
そこに立っていたのが、私をとても敵視しているという噂の綾小路さんだったからだ。
「何を書いていらっしゃるのかしら」
「あ、これね。これはちょっとした趣味というか……」
「そうなんですの。趣味を持つことは大切ですものね」
「うん、そうだね」
にこやかに微笑む綾小路さん。
私のことを嫌っていると聞くわりには、なんだかやけにフレンドリーな気がする。
そもそも向こうから笑顔で話しかけてくること自体が予想外だった。
もしや何か胸に一物あるのだろうか。ってこんな風に疑うのも申し訳ないか。
「月岡さんって本当に頭が良いのですね。順位発表の度に感服させられていますわ」
「そんな……綾小路さんだって凄いと思うよ」
言ってからハッとした。いつも綾小路さんの上に名前のある私がこんなこと言うのは、皮肉に聞こえてしまったかもしれない。
そこに立っていたのが、私をとても敵視しているという噂の綾小路さんだったからだ。
「何を書いていらっしゃるのかしら」
「あ、これね。これはちょっとした趣味というか……」
「そうなんですの。趣味を持つことは大切ですものね」
「うん、そうだね」
にこやかに微笑む綾小路さん。
私のことを嫌っていると聞くわりには、なんだかやけにフレンドリーな気がする。
そもそも向こうから笑顔で話しかけてくること自体が予想外だった。
もしや何か胸に一物あるのだろうか。ってこんな風に疑うのも申し訳ないか。
「月岡さんって本当に頭が良いのですね。順位発表の度に感服させられていますわ」
「そんな……綾小路さんだって凄いと思うよ」
言ってからハッとした。いつも綾小路さんの上に名前のある私がこんなこと言うのは、皮肉に聞こえてしまったかもしれない。