先生がいてくれるなら③【完】
敏感すぎる立花の反応に、思わず下衆な欲望がむくむくと沸き出した。
それを止める気もない俺は、俺の唇から逃れようと顔を背ける立花の髪を掬って、すっかり露わになった白く美しいうなじにそっと唇を寄せた。
ビクリ、と立花が身体を震わせるのが、もう堪らなくて、俺が思わずフッと笑みを漏らすと、その息にすら敏感に反応してすっかり身体から力が抜けてしまい、俺の背に回していた手も、ズルズルと滑り落ちた。
そんなに感じてくれちゃって、ほんと、たまらないな。
抵抗されたらすぐに離すつもりで仕掛けたいたずらも、これだけ気持ちよさそうに力を抜かれてしまうと、こっちが仕掛けられた気分にすらなってしまう。
首筋、耳、……と、どんどん追い立てるように、唇と舌先で、立花の滑らかな絹の肌をゆっくりと溶かす。
このままどろどろに溶けて、完全に俺のものになってしまえばいい。
「……っ、せ、んせ……っ」
きっと、抗議のつもりであげた声なのだろうけど、俺をますます煽るような、誘うような、そんな甘い声を、身体を震わせながら紡ぎ出す。
ふっ、ほんと、たまんない。
立花の身体が、俺の与える刺激に、震える。
立花の表情を窺うと、涙目になって息を詰め、堪えきれなくなって、はぁ、と吐息をはき出した。