君の声が好きなんだ
「はい、では連絡です。今日の放課後、園芸委員は田中先生の所に集まってだそうです。」

「はい」

園芸委員…って俺か!

「はーい!」

「最塚、返事に伸ばし棒はいらない」

また、笑いが起こる。

「はい、朝の会終わりです」

気をつけー、礼

やる気のない、日直の号令で朝の会が終わった。

ガヤガヤと、教室の中が騒がしくなった。

すると、俺の前の席の、麗華が話しかけてきた。

「ねー、涼?私さぁ、教科書忘れちゃったんだよねぇ。見せてくんなぁい??」

「もちろんいいよ!」

俺が、そう返事すると麗華は焦れったそうな顔をした。

ん…?
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